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総合歴史学科在学生の紹介

教員採用試験(中学校社会科)の合格体験記(2名)を掲載しました。

2022-01-31

 2022年度の岡山市立中学校(社会科)の教員採用試験に総合歴史学科4年の2名が合格しました。

 合格したおふたりに、教員採用試験合格までの道のりを紹介していただきます。

 

 

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総合歴史学科4年 中本 琢巳 

 

 私は、中学生の時に3年間社会科の担当教員で部活動の顧問でもあった先生から「お前は、教員に向いている」と言われたことがきっかけで、教員を目指し始めました。高校では日本史を選択していた私は、日本史以外の分野についても学び、もっと歴史に詳しくなりたいと思い、総合歴史学科を選びました。

 入学直後は教員になれるなら、高校でも中学校でもどちらでもいいなと甘い考えを持っていました。しかし、ガイダンスで教員採用試験は高倍率であり採用してもらえるのは簡単なことではないということを教えられ、生半可な覚悟では教員にはなれないと考えを改めました。そこで、どうして教員になりたいのかをもう一度考えてみて、「社会科を好きになってもらいたい」という私の想いの芯の部分に気づくことができました。

 1・2年生の頃は、3年生になるまでに履修しておかなければならない講義を受けながら教育についての基本的な知識を得ました。本格的に教員採用試験対策に取り組み始めたのは、大学3年生の秋頃です。同級生が東京アカデミーの学内講座に参加し始めたのを知ったからでした。講座を取っていなかった私は、独学でやらなければならないわけですが、何から手をつければいいのか分からない状態でした。そのため、参加している同級生からどんな勉強をしているのか、テキストは何を使っているのかを教えてもらいながら勉強をしていきました。個人としての勉強は、WebClass上に各自治体の過去問を掲載して頂いたのでこれをひたすら解いていました。「同級生に負けない」、私が勉強を続けていくモチベーションの1つでした。

 4年生での教育実習中に、生徒から「先生の授業とても分かりやすかった」と声を掛けられたときはとても嬉しかったです。皆さんにも、是非この喜びを体験して欲しいです。岡山市の採用試験は一次試験の合格発表から二次試験までが一週間程しかないので、一次試験の終了後から二次試験の対策に取り組まなければ間に合いません。二次試験は、教科専門試験、模擬授業、個人面接が行われました。二次試験の時期、大学は夏休みでしたが苅米先生が模擬授業対策や面接練習のために教室を確保してくれていたので、短期間でも十分に二次試験対策に取り組める環境が整っていました。

 これから教員を目指す皆さんに伝えたいことの1つ目は「どうしても譲れない考えや信念を持つ」です。勘違いして欲しくはないのですが、周りの意見を聞くなという意味ではありません。これは持論ですが、信念を持つことで自分の言葉に説得力が増す気がするのです。信念なくしては、立派な結果が出ることはありません。2つ目は「勉強ばかりしない」です。これも勘違いして欲しくないのですが、本当に勉強をするなという意味ではありません。様々な経験を積んで欲しいということです。百聞は一見に如かずという言葉の通り、自分が体験したことはこれからの人生で大きな財産となり、その体験がいずれ自分の強みに変わっていきます。特に社会科教員の私達には歴史遺産など現地を訪れたりすることは歴史や地理の授業をするうえで武器になります。

 今しかできないことに積極的に挑戦して充実した4年間を過ごしてください。いつか、皆さんと学校現場でお会いできる日を楽しみにしています。

                        総合歴史学科4年 安井 勇輝 

 

 私が教職に関心を持ったのは、中学生の時でした。

 母が教師をしていたこともあり、漠然と中学校の教師になりたいと思っていました。高校で志望校を決める際、何になりたいかを考えていく中で、中学校の教師になりたいという漠然とした夢が、はっきりとした目標に変わりました。

 大学1年次からは、教採模擬試験(無料)を受験することで、否応なく自分の実力を思い知らされました。何をしたらいいのか全く分からなかった私は、大学の講義で教職教養を学びつつ、教員や採用試験の情報を細かく調べていきました。本格的に採用試験対策をするまでは、大学の講義に真摯に取り組みました。

 教員採用試験対策に本格的に取り組み始めたのは、大学3年次の10月頃からです。夏休みが明けてから、市販の教職教養の単語帳で勉強し、また受験を予定していた自治体の過去問を見たりしました。2月からは東京アカデミーの学内講座が始まり、朝から夕方まで週56コマ受講していました。受講後や空いている日は、大学の図書館などで自主的に勉強に取り組みました。東京アカデミーを一緒に受けている人を見ていると、頑張っているのは自分だけじゃないんだと思うことができ、一緒に頑張る仲間がいることで継続的に勉強することができたと思います。

 2次試験対策に本格的に取り組み始めたのは、1次試験に合格してからです。面接対策や模擬授業対策は、すべて家族にお願いしました。また、保育教職支援センターにも話を聞いていただきました。私自身は学習指導要領や現場の先生方の指導案など、文部科学省発行の書籍や自治体のホームページに載っている資料の読み込みや指導案作成をひたすら行っていきました。

 採用試験に合格してからは、教職実践演習の授業を中心に、春から教員として働くうえで必要な力について具体的に考えるようになりました。さらに、NPO法人やボランティアに参加して人間性を高めることにも取り組んでいます。

 最後に、二つほど伝えたいことがあります。

 一つ目は「知る」ということです。採用試験とはなにか、試験内容は何か、何をしなければいけないのか、など取り組む対象を明確にすることで、道筋が見えてくるのではないかと思います。

 二つ目は、周囲の人との関わりを大切にするということです。少なくとも私は、自分一人の力で合格できたとは思っていません。親身になって関わってくださった先生方や友人、教育実習でお世話になった先生方など、多くの人に力をもらいました。日々の中で人との出会いや触れ合い、関わりを大切にし、良い関係を築くよう努めてください。私の体験が、皆さんの参考になれば幸いです。

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