劉備はなぜ「皇叔」と呼ばれる?
中国古代では、前漢(前206~後8)の滅亡後に光武帝(前漢の皇帝の一族)が後漢(25~220)を建国しました。後漢時代末期になると群雄が割拠し、やがて後漢を滅ぼした曹魏と孫呉・蜀漢が覇権を争う三国時代(220~280)となりました。
ニューオリンズ見聞録
昨年2018年6月アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオリンズ市へ出掛けました。アメリカ図書館協会(American Library Association)の年次集会に参加するためです。
J.J.ウォルチェル先生の思い出
レイデン(ライデン)大学名誉教授ヤン・ユリアーン・ウォルチェル先生は、私のオランダ留学期(1984~1986年)の指導教授であった。1991年夏に、結婚したばかりの妻をともなってオランダを再訪し、日本に帰る前日に改めてご挨拶に行くと、先生は何やら落ちつかないそぶり。
特別編 オンライン授業をふりかえって(第1回)
コロナ禍に思うこと オンライン授業は突然に始まり、怒涛のように私たちを巻き込んだ。4月から8か月あまり、途中対面授業復活を挟んでいつもと違う一年を経てきて、世の中ではオンラインも悪くない、という意見が出てくるのを聞くと、思うことがある。感
特別編 オンライン授業をふりかえって(第2回)
オンライン授業を振り返る 2020年度の授業は、結局半分以上がオンラインとなってしまいました。私はPCや新しいツールが不得手な方で、Zoomの存在も20年の3月に存在を知ったほどです。
特別編 地理の探索と探求
地図を楽しむ 初めての大学共通テストが本年1月に実施されました。その中の「地理B」の設問で、日本三景の一つ「天橋立」を四地点から撮影した写真のうち北側から撮ったものを選ぶ設問が出されました。
歴史学とフィールド・ワーク
フィールド・ワークの話 英語の「history」という言葉はギリシャ語の「historia」から由来し、古代ギリシャで「historia」という言葉を歴史という意味に使うまでにはかなり長い時期があった。
コロナ措置の緩和と海外渡航の再開
2022年6月に、Covid-19感染予防措置としての日本入国後の自宅隔離義務が、ワクチン接種等の条件を満たした者について完全に撤廃されました。
アンゲラ・メルケル著
『わたしの信仰:キリスト者として行動する』
今回は、一冊の図書を異なる観点から二人の教員が紹介するという試みです。アンゲラ・メルケル氏の講演集を、小林准教授と松崎准教授がご紹介します。
中島京子著
『夢見る帝国図書館』
『小さいおうち』(文藝春秋 2010年)などユーモアに富んだ美しい文章でさらりと、でも奥深く、ジェンダーや家族を描かれる中島京子さんの新刊は「帝国図書館が主人公の、帝国図書館の歴史。帝国図書館が樋口一葉に恋をしたり、図書館に動物園の動物たちが訪ねてきたりする小説」(p.337)です。
松田泰代著
『徳川日本のナショナル・ライライブラリー』
現在の‘図書館’は、以前は‘書籍館’(しょじゃくかん、しょせきかん)と、さらにそれ以前は、‘文庫’(ふみくら(文蔵とも)、ぶんこ)と呼ばれていました。江戸時代、最大の蔵書規模を誇ったのが紅葉山文庫(もみじやまぶんこ)です。
小原克博著
『一神教とは何か キリスト教、ユダヤ教、イスラームを知るために』
世界各地で起きているテロのニュースを耳にすると、キリスト教やユダヤ教、イスラームといった「一神教」は他者に対して「排他的」であるという印象をもつかもしれない。これに対し「多神教」は、さまざまな神を認めるという点で「寛容的」であるように見える。