就実大学 人文科学部 総合歴史学科

2018.06.30 

社会人学生メッセージ 【久田見幸恵さん】

卒業生の紹介

久田見幸恵さん

(2013年度入学・2016年度卒業)

Q1.なぜ大学に入学しようと思ったのですか?

 

 定年を迎える2~3年前、就実大学のホームページを見て、社会人特待生制度があることを知り、挑戦したいと思いました。

 

Q2.就実大学の総合歴史学科に入学しようと思った理由はなんですか?

 

 オープンキャンパスに参加しました。最初は4年間の学生生活を過ごす自信がなかったので、短大を受験しようと思っていました。しかし、オープンキャンパスで説明してくださった方に「大学には教育・英語・歴史などを学べる学部・学科がありますよ。たくさん学んでください」と言われ、その中で歴史に興味を持ちました。

 

Q3.受験のためにどのような対策をしましたか?

 

 「志望理由書」と面接による試験でしたので、特に受験勉強はしておりません。

 

Q4.4コースのうち、どのコースに進みましたか?

 

 日本史コースです。

 

Q5.どのコースに進むか、入学前から考えていましたか?

 

 どのコースに進むかは決めていませんでした。

 

Q6.大学を受験するとき、まわりの方はどのような反応をされましたか?

 

 夫は理解を示してくれないのではと予想していたので内緒で受験しましたが、結果的には許してくれました。息子は大学受験に合格したことに驚いていました。おそらく若い受験生と同じように受験勉強を乗り越えたと思ったのでしょう。

 

Q7.大学に受験することを最終的に決断したのはいつでしたか? また、そのきっかけはなんですか?

 

 定年の2~3年前から大学受験を考えていたのですが、定年を迎える年の春に就実大学のホームページで社会人特待生の募集があることを確認し、決断しました。60歳以上の学生の授業料が免除される点は魅力的でした。

 

Q8.印象に残っている授業、いま受講していて面白い授業があれば、あげてください。また、その理由も教えてください。

 

 日本史講読1、日本史講読2(担当:曾根正人先生)は、久しぶりに(初めて?)古代の漢文に出会い、毎日苦労の連続でしたが、少しずつ解読できるようになったことは思い出深いことです。

 また、日本史研究3、日本史研究4、総合歴史演習Ⅰ(担当:苅米一志先生)は、中世の古文書の解読を丁寧に指導くださり、中世の文化・歴史を知る良い機会となりました。宮中の行事が伝統や伝説として庶民に広まり、今でも年中行事やお祭り・習わしとして残っている事柄などをたくさん知ることができました。

 アジア史入門2(担当:井上あえか先生)では、インド・パキスタンという未知の国の政治や文化を学びました。政治的に危険なイメージがある半面、インダス文明が栄えた土地でもあり、古代と現代の時のへだたりを感じながら、現代の問題を考えるようになりました。これを機会にパキスタンへ行き人々の営みに触れてきました。

Q9.在学中に熱心に取り組んだことはありますか?

 

 苅米先生が主催される「『言継卿記』を読む会」に参加させていただきました。今も継続して参加しております。

 

Q10.自分より年下の学生と一緒に学ぶことについて、何か感じたことはありますか?

 

 年下の学生たちは、授業中は静かで質問をすることもあまりないのですが、話しかけると明るくやさしく答えてくれ、若々しさを感じます。特にスマホについて質問すると即座に答えてくれました。彼らに助けられ頼もしく感じる瞬間でした。ただ、「高い授業料、貪欲に学びましょう!」と思うこともあります。

 

Q11.大学で学ぶことによって、あなた自身に何か変化したことはありますか?

 

 旅行するとき、行先の歴史を調べてから行くようになりました。それにより得られる旅行前の期待感、現地での感動、旅の楽しさは、今までにないほど充実したものです。そして、行く先々での人々とのかたちのない触れ合いに感動しています。

 

Q12.卒業後、大学での学びは、どのように生かされていますか?

 

 苅米先生が主催する「『言継卿記』を読む会」と「『実隆公記』を読む会」に現在も継続して参加しておりますが、まだまだ未熟で学ぶ事が多くあります。また、そこに参加されている方々(自分より年配の方々も)はとても熱心に勉強して参加されるので、刺激を受けています。いつまでも継続して知的向上心を持ち続けたいと思います。

 

Q13.社会人で受験を検討されている方に向けて一言お願いします。

 

 とにかく挑戦されたら良いと思います。その心配はすぐに吹っ飛び、新しい発見ばかりの充実した毎日になると思います。さらに先生と出会い、新しいお友達ができることも楽しい出来事です。老後(自分自身は老後とは思っていませんが)の遊び場にもってこいだと思います。

 

 

(記録:2018年6月)

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