就実大学 人文科学部 総合歴史学科

2018.06.30 

学生メッセージ 【S・Iさん】

その他

S・Iさん

2020年3月卒業 出身高校:広島県立福山誠之館高等学校

Q1.どのような入試の形式でしたか?

 

 筆記試験のみでした。

 

Q2.どのような受験勉強が効果的でしたか?

 

 就実の過去問とセンター試験の過去問にひたすら取り組みました。採点し、解説を見ながらどこが間違いなのかを把握することに努めました。苦手な部分や分野を分析し、克服することも効果的だったと思います。 

 

Q3.総合歴史学科に入って良かった点はなんですか?

 

 私が総合歴史学科に入って良かったと思うことは3つあります。

 1つめは、歴史だけでなく宗教や思想も学習できることです。私が一番興味を持っているということもありますが、過去の社会に存在した価値観や思想が人々をどのように動かしたのか、歴史の背景を知ることができ、より深く学ぶことができると思います。

 2つめは「過去と現代の対話」という視角を身につけられることです。「過去と現代の対話」は、過去と現代を常に比較しながら、過去を範例や反面教師とすることで、現代にも通ずる教訓を学ぶことができると同時に、現代社会で生じている出来事や私たちがもつ倫理観・価値観などの行動基準を過去に照らし合わせることで、過去を理解するための新しい視点を見つけることができます。1つの歴史事象を複数の視点から捉えることで、より理解が深まり、一層学びが深くなります。

 

 3つめは情報の検索だけでなく、分析・整理・比較する力、そして論理的な思考力が身につくことです。歴史研究では多くの文献に出会いますが、批判的な資料の読み取りができるようになり、1つの事象について複数の視点から俯瞰的に考察できるようになります。その時に実証的根拠に基づいて考え、主張することで説得力が増すということを学びました。これらの力は社会に出てからとても役立つと思います。

 

Q4.4コースのうち、どのコースを選びましたか? また、その理由も教えてください。

 

 ヨーロッパ・アメリカ史コースを選びました。私は宗教や思想に強い興味を持っていて、現代の日本とは大きく異なる宗教や思想について研究したいと思っているためです。

 

Q5.総合歴史学科専任教員が担当する科目のなかから、印象に残っているものをあげてください。また、その理由も簡単に説明して下さい。

 

 櫻田美津夫先生のヨーロッパ・アメリカ史研究4が印象に残っています。あるテーマについて過去班と現代班を作り、それぞれの視点で調べ、比較・考察し、発表する授業でした。私の班は、歴史上の宗教的「共生」の実例と現代ヨーロッパのイスラーム移民問題について発表しました。事前によく調べ、班内での打ち合わせを何度も行い、納得のいく発表ができました。また準備段階で先生の研究室に伺い、論文や資料をお借りし、質問をしたことも強く印象に残っています。自分で調べることで、宗教への興味が一層増し、移民問題に対しても新たに興味を持つことができ、有意義でした。

 Q6.資格の取得を目指していますか? 具体的に教えてください。

 

 中学校教諭一種免許状(社会)、高等学校教諭一種免許状(地歴)、司書教諭資格の取得を目指しています。

 

Q7.大学生活でいま一番力を入れていることや、おもしろいことはなんですか? 

 

 私は学生として、当然授業に力を注いでいます。1コマの授業から何か1つでも学びたい、自分の力をつけたいと思って授業に参加しています。目的意識をもって授業に参加することで、集中して授業に臨めますし、分からないことや理解が追いつかない時は、質問をしたり、自分で調べたりするようにしています。すべてを理解できなくても、自分が興味をもった箇所だけでも理解することで、知識量がはるかに増えます。また、レポートや筆記試験、授業内での活動などにも一生懸命取り組むようにしています。自分が納得できるまで、文章の推敲や準備をします。結果だけではなく、結果に至るまでの過程を大切にすることで、結果の質も向上し、自分自身にとってもプラスになると思います。

 1年生の秋から一人暮らしを始め、飲食店でのアルバイトを続けています。アルバイトでは多くのお客様と接しますが、様々な年齢層の方とのコミュニケーションはとても有意義だと感じています。失敗やクレームを受けることもありますが、仲間と支えあいながら対応しています。一人暮らしをしてみて、親や家族の素晴らしさもよく分かりました。掃除や料理、洗濯などの家事をしながら、働いて私を育てた親に感謝しています。当初は自炊や家事を面倒に思いましたが、今では楽しみの1つになっています。多くの人に支えられながら生活していることを日々実感し、感謝しています。

 また、健康にも気を遣うようにしていて、食事だけでなく大学のトレーニング室で運動する時間や十分な睡眠時間を確保するようにしています。

 

 このように充実した大学生活を送っているので、毎日が楽しく、おもしろいです。

 

Q8.受験生に一言お願いします。

 

 大学は勉強ができる人や頭の良い人が評価されるのではなく、努力する人や真剣に取り組む人が評価される場所だと感じています。大学に入るためには、ある程度の知識や学力が求められますが、大切なのは入学後に何を学ぶか、どのようなことを目指すのか、だと思います。大学に進学して自分が何をしたいのか、どんな自分になりたいのか、明確な目標を持つようにして下さい。その気持ちを動機にして、受験を頑張ってください。

 

 私は「大学は楽しいところです」とは敢えて言いません。大学生活を充実したものにできるかは、本人次第だと思うからです。これを見ている受験生が就実に入学して、学内で私とすれ違ったときに、「大学が楽しい」という声が聞こえてくる日を楽しみにしています。

 

 

(記録:2018年6月)

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