2025.03.19
在学生の紹介
総合歴史学科の有志の学生に、2024年度の卒業研究体験記を寄稿してもらいました。これから卒業論文のテーマの設定や執筆に取り組むみなさんや、専攻を検討しているみなさんの参考となれば幸いです。
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羽場 陽平(三田ゼミ)
私の卒業研究のテーマは「刑罰書抜から見る17世紀の岡山の人々」で、岡山藩における犯罪と刑罰の実態を分析し、当時の庶民の生活や価値観を探ることを目的としました。「刑罰書抜」は、犯罪の種類や刑罰の内容、罪人の身分などが詳細に記録したもので、私はこの史料の、延宝7(1679)年の記録を整理し、罪の分類や刑罰の適用基準を分析しました。
研究を進める中で、史料の解読や分類作業に苦労しました。史料を読み解くには時間がかかり、内容を整理する作業も根気のいるものでした。しかし、歴史の一次資料に直接触れることで、当時の社会や人々の暮らしを身近に感じることができ、研究の面白さを実感しました。卒業研究の中心に取り上げた盗みの一件は、身分や立場が似た人たちが共謀して犯罪を行っていました。
卒業研究を通じて、歴史を深く考察する力や、根気強く資料と向き合う姿勢を学ぶことができました。これから卒業研究に取り組む後輩の皆さんには、早めに準備を始め、興味を持てるテーマを選ぶことをおすすめします。困ったときは先生に相談しながら、自分なりの視点で研究を進めてください。この経験が、きっと将来の糧になるはずです。
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深田 庄真(小林ゼミ)
キリスト教世界で起きた平和運動や戦いについて興味があったので、「「神の平和」と十字軍-中世中期ヨーロッパにおける平和と戦争の相互関係-」という題目で、十字軍遠征がどのように正当化された運動であったのかを明らかにしました。当初テーマを決める時は、キリスト教徒による有名な戦いという単純な理由で、十字軍を選びましたが、実際に勉強を始め、200年も続いた十字軍の歴史のどこに重点を置くべきか悩みました。3年次に用いた研究書に、ほぼ同時代の、戦争とは正反対の平和運動「神の平和」に十字軍を関連付ける研究アプローチを見つけ、これを軸に十字軍の当初のきっかけやその後の展開について問題提起をすることができました。
ヨーロッパ中世史の中でも十字軍について研究書が多くある一方で、考察や実際の執筆が研究書頼りになりがちだったので、その点には注意しました。また、日本語の研究書の中で用いられた史料自体は、本来外国語で執筆されていたため、その史料を直接分析したくても、探すのが困難でした。結果的に、一連の同時代史料の分析を通じて、各史料の執筆者による表現の違いを直接読み取れたのは良い経験になりました。特に宗教色の強いテーマであったため、執筆者それぞれの立場や派閥の絶対的な正しさを主張する記述や過剰表現が多くあったのが印象的です。
卒業研究を通して、物事を計画的に進めることの大切さを実感すると同時に、場当たり的な対応力も磨かれました。私は途中で、論文全体の構成を大幅に変更し、より良いものができましたが、このようなとっさのアドリブが効いたのも基礎があったからだと思います。普段から目に見える進捗はなくても、とりあえず手を動かしておくことが必要なのだと感じました。
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藤井 尚健(小林ゼミ)
ヴァイキングの歴史について興味を持っていたので、私は「クヌート法典に古英語が使われた理由」について明らかにしました。卒業研究のテーマを決める際、当初は漠然とヴァイキングをテーマにしたいと考えていました。しかし、ヴァイキングについて調べるうちに、ヴァイキングの王であるにも関わらずイングランド王として即位したクヌートに興味を持ち、クヌートについて卒業論文を書こうと決めました。問題提起については3年次にクヌートに関する先行研究を読む中で比較的容易に設定することができました。しかし、法律をテーマにしているので、教会法やそれに伴うキリスト教的知識の乏しい自分にとって分析は非常に困難でした。また、クヌートが制定した法典だけでなく、300年以上さかのぼって、歴代のイングランド諸王が制定した法典を分析する必要があったので非常に苦労しました。しかし、わからないことは指導教員に積極的に尋ねることで次第に法典の分析に慣れることができました。そして、卒業研究を執筆する過程で培った史料を分析する力、つまり、物事を表面的に捉えるだけでなく、奥深くまで見通す力は、卒業後に大きく役立つ財産になると感じました。
卒業研究を進めるうえでスケジュール管理は非常に重要であると感じました。通常4年次から執筆を始めますが、卒業研究の提出締め切りまでの1年間はあっという間に過ぎてしまいます。だからこそ細かく目標や期限を設定することで余裕が生まれ、自分でも納得できるものが完成するのだと思いました。
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井手 唯人(山本ゼミ)
私は、「大ドイツ芸術展」というナチス・ドイツが行った美術展を卒業研究のテーマとしました。卒業研究のタイトルは「第三帝国の芸術——ナチス政権時代の芸術プロパガンダと大ドイツ芸術展」です。
そのテーマを設定する前から卒業研究では近現代ドイツ史について書こうと考えていましたが、なかなか決めることができず悩んでいました。どのテーマであれば自分自身が楽しく卒業研究に向き合えるのかと自問自答した結果、美術品が好きなことに改めて気づき、ドイツ美術史を卒業研究のテーマにしようとの考えに至りました。4年生になる直前の春休みには小林先生ご担当の学科の専門科目「総合歴史演習2」の特別研修でミュンヘンに行く機会があり、ナチスが美術品を展示していた「芸術の家」を訪れたことで、そこで1937年に開催された「大ドイツ芸術展」を研究したいと思うようになりました。
私が卒業研究で苦労したことは、先行研究を集め、読み込むことです。ナチスについて書かれた文献はホロコーストや第二次世界大戦関連のものが多く、美術に着目した研究は多くはありませんでした。私が研究を始めた当初は2冊ほどしか研究書が見つからなかったため、何度も本屋に通ったり、インターネットで探したりしました。その結果7冊ほどにはなりましたが、それでもゼミ仲間と比べれば少ない方でした。
ゼミの指導教員である山本先生からは先行研究と史料をもとに具体的な事例・情報を収集し分析する重要性を聞いていたため、焦りと不安がありました。ですが同時に先生からは情報量の重要性と同時に読み込みも重要だと伺っていたため、私は文献数が多くはない分、とくに英語とドイツ語の文献を繰り返し精読しました。分からない単語があればすぐに調べ、難しい文章は何度も読み込むことで、卒業研究に繋げると共に自分の知識を深めることができました。
引用の仕方や参考文献の書き方など、卒業研究で必須とされる能力は3年生の段階からゼミで学ぶため不安なく書くことができました。また卒業研究で重要とされる「はじめに」の書き方やどのようなタイトルを付ければ良いかなども実践的に学習していくので、自然と書く力がついていきました。分からなくなった時はすぐに先生に確認し、いただいたアドバイスをもとに何度も修正を重ねました。
卒業研究では時間の管理が重要です。先行研究と史料を読み込むことはとても時間がかかる作業のため、提出期限直前に読み始めると、形式面にまで注意を払うことが難しくなります。多くの研究文献を読み、数えきれない時間を費やした卒業研究執筆は、私にとって様々な知識を深めることができた有意義な時間となりました。
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渡邊 悠斗(山本ゼミ)
私はソヴィエト連邦の宗教政策を研究テーマとし、「「科学的な国」による宗教の認識——ソヴィエト社会主義の宗教政策」と題する卒業研究を執筆しました。大学入学以前から近現代ヨーロッパ史に興味がありましたが、大学1年時の2022年2月にロシアがウクライナに侵攻した事件をきっかけにロシア(ソ連)のイデオロギーや思想についてとくに関心を持ち、この研究テーマに決定しました。
卒業研究執筆に向けた作業に本格的に着手したのは3年生の後期からでした。このテーマについて研究している日本人がほとんどいなかったため先行研究探しには苦労し、最終的には英語文献だけでなくロシア語文献にも目を通しました。ソ連の初代指導者レーニンは反宗教的な思想を普及させるために教育を重視していたことから、教育関連の文献も参照しました。史料としては、レーニンが著した『国家と革命』のほか、レーニンが参考にしたマルクスやエンゲルスの著書、レーニンと対立していたボグダーノフの著書なども用いました。日本で出回っていない史料・書籍は、“Marxists Internet Archive”という社会主義者の著書がまとめられたウェブサイトで公開されているものを使用しました。現在のロシアの社会情勢ゆえに、現地に足を運んで史料調査・フィールドワークができなかったことが少し残念です。
私が卒業研究を通して学んだことは、行き詰った時には少し視点を変えてみることが重要であるということです。私の研究テーマは政治思想史であるため、どうしても抽象的な議論にならざるをえないところが少なからずありました。「思想」や「イデオロギー」に関する先行研究や史料を何度読み返しても「答え」が見出せなかったとき、一歩引いてみて「ロシアという国の状況」「ロシア人に根付いたアイデンティティ」に着目することにしました。この視点の切り替えによって今まで見えてこなかったものが見えるようになったおかげで、より深い議論・考察につながり、一定の説得性がある結論を導き出すことができたと感じています。
自分一人では、視点を変え、視野を広げることは困難です。ゼミの仲間や先生から様々な意見をもらうことで新たな発見があり、一人では考えつかなかった議論を展開することが可能になります。卒業研究は、一見一人で進める孤独な作業に思えますが、実はみんなと協力して行う「チームプレイ」なのです。
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坊田 皓洋(井上ゼミ)
私の卒業研究のテーマは「戦陣訓(1941年)から読み取る軍人精神」です。この研究テーマに決めた理由は、曽祖父が陸軍下士官学校に在学していた時の日記といった1次史料があったからです。1次史料があったため、研究の方向性はすぐに決まったのですが先行研究の収集や必要な文献を集めることに苦労しました。また、文献を読んでいくうちに自分の中で決めつけてしまうこともあり、広い視野で研究を進めていくことの難しさを実感しました。
卒業研究は、3年次から執筆し始めました。まずは、1次史料の読み込みからはじめ、ある程度内容を把握してから、先行研究や文献を集め始めました。「戦陣訓」を取り上げているので、収集する参考文献の数が多く大変でした。1次史料の内容把握も大変でしたが、曽祖父が当時何をやっていたのか、また日本陸軍が下士官学校でどのような教育を行っていたのかを知ることができ、楽しく読み進めました。私は、曽祖父の日記などといった1次資料から研究を進めることが出来たので運がよかったと感じています。興味があっても、手元に史料があるのと無いとでは取り組みやすさが違ってくることを友達の様子から凄く感じました。もし、1次史料を持って大学に入学されるなら、その史料をもとに研究をしてみるのもいいかと思います。
私は、1年半ほどの時間をかけて卒業研究を行いました。その間に、就職活動を行ったり、学芸員課程を履修していたので実習に行ったりもしました。そのため、卒業研究を行う際には、スケジュール管理や史料の整理をして、あとから確認できるようにしておくことがとても大切だと感じました。大学の最後は、卒業研究に集中すればいいと思っていましたが、就職活動や資格課程もあり思ったようにいかないことが多々ありました。就職活動と卒業研究を同時に進めていくことは大変ですが、自分が成長できるいい機会になったと思います。
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吉沢 大希(井上ゼミ)
題目は「A級戦犯はなぜ合祀されたか」です。靖国神社には東京裁判でA級戦犯として刑死した者が祀られています。A級戦犯が靖国神社に祀られた理由を研究しました。
大学の1・2年次は岡山県立図書館を利用しました。単行本だけでなく新聞や雑誌など自由に読みました。3年次にテレビで「全国戦没者追悼式」を見ました。その時に「どんな思いで戦没者を追悼すればよいのか」と疑問に思い、戦没者について調べ始めました。調べる中で「靖国問題」を知りました。そして4年次に靖国問題の発生した原因である「A級戦犯の合祀」がなぜ行われたか、を卒業論文の題目に設定しました。
資料収集は読んだ本の後ろの方にある「参考文献一覧」に記された資料をたどる形で行いました。「参考文献一覧」には私の研究内容と遠い資料もあったが、近しい内容の資料を簡単に見つけられました。この方法で、靖国問題研究の大まかな動向を把握できたと思います。靖国問題の資料はいずれも日本語で、かつ現代語で記されているため読解には苦労しませんでした。資料を読む時はノートを用意し、重要な箇所とそのページ番号などをメモに残しました。執筆の際に役立ちました。
執筆はまずレジュメのように要点を書き、後に文章にしました。1つの文章が長くなり過ぎないように、誤字脱字のないように、何度も読み返して校正しました。
執筆の際、用語の選択に予想以上に時間がかかり苦労しました。例えば「A級戦犯として刑死した者」を何と呼称するかです。彼らの呼称には「A級戦犯」と「昭和殉難者」の2通りあります。呼称については既に議論がなされ、結論が示されています。適切な用語を選択するために時間を割きました。
卒業研究を通じて学んだことは歴史を振り返ることの大切さです。私の卒業研究では靖国神社の歴史を分析することで新たな論点を提起することができました。
最後に、研究にあたって指導教員の井上教授および同ゼミ生のご協力を賜わりました。深くお礼申し上げます。
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中山 幹太(杉山ゼミ)
私は「廃寺からみる都と鳥取の関係性―上淀廃寺を事例に―」を題目に卒業研究に取り組みました。上淀廃寺は地元である鳥取県に所在する廃寺であり、鳥取県を歴史学の視点で知ることが出来る上、現地調査や史料収集がしやすい点から、実のある研究を行うことができると思い、この研究テーマにしました。取り組み始めたのは、上淀廃寺にしようと決めた2年の冬頃からで、そこから4度の現地調査や史料収集を行い、コツコツと進めてきました。本格的に執筆を始めたのは4年の夏前だったので、余裕を持って取り組むことが出来ました。
私が卒業研究を取り組む上で特に大切だと感じたのは、現地調査と他者から見た意見の2つです。1点目の現地調査ですが、実際に上淀廃寺に足を運んだことで、史料からは読み取れない点も視覚的に読み取ることができ、より詳細で確かな情報を得ることが出来ました。3年時に先生がよくおっしゃられていた「百聞は一見に如かず」の言葉通り、現地調査を行うことは卒業研究を執筆するにあたって重要であると感じました。また、実際に見たことで、心なしか卒業研究に対するモチベーションも上がった気がしました。
2点目の他者から見た意見は、先生だけでなく、友人や家族にも意見を聞きました。これにより自分が史料や現地調査を踏まえて出来たものに、自分では思いつかなかった他者の意見を取り入れることで俯瞰的に捉えることができ、より具体性を持ったものにできたと感じました。
卒業研究に取り組む中で、知識を深めることができたのは勿論のこと、提出締め切りに合わせて見通しを立て、計画性を持って行動する大切さを学ぶことができました。この学びを今後の生活にも役立てていきたいです。
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小西 志歩(中山ゼミ)
私は「別子銅山関連遺産の保存・活用形態の変化」というテーマで卒業論文を執筆しました。大学1年生の時から産業遺産とその観光利用について興味があり、当初は長崎県長崎市の軍艦島(端島)を取り上げるつもりでしたが、大学の授業を通して現地調査が大切だと学んだため別子銅山を調査対象に設定しました。
調査したい物事と自身のできることがかみ合わないこともありますが、改めて身近なものに目を向けると、珍しい遺産や面白いテーマが転がっていました。長期にわたって取り組むものである以上、よい落としどころを考えることが重要だと感じました。
テーマは3年生の秋頃には決まりましたが、文章を書き始めたのは4年生の6月頃、現地の別子銅山記念図書館に行ったのも10月頃だったので、もっと早くから現地での情報収集に取り組んでいればよかったと後悔しながらの執筆作業でした。
別子銅山は観光地化されており、ガイドツアーも行われています。別子銅山の周辺には銅山に関連した遺産や資料館が多いため、現地には3回ほど足を運び、調査を行いました。別子銅山記念図書館には古い行政資料も数多く残されており、別子銅山に関する特設コーナーもあったため、情報を集めることにはそれほど苦労はしませんでした。しかし、現地の遺産や資料館で情報収集するのにも、入手した資料を読み込むのにも時間がかかり、現地で得た情報を自分の卒業論文にどのように落とし込んでいくかという点が難しかったです。どのような根拠を示せば自分の主張に説得力が生まれるのか、どれが必要な情報なのかが明確に定まっていなかったことが難しさの要因で、論文の構成をよく吟味した上で現地調査に取りかかるべきだったと思います。
私は円滑に現地調査を行うために研究対象地を変更しましたが、それは正解だったと思います。移動には時間も交通費も必要で、対象地が遠方だと何度も行くことが難しいです。実際に現地に行ってみると、どういった人々が訪れているのか、遺産が地域にどのような影響を及ぼしているかを自分の肌で感じることができ、現地調査の重要性を実感しました。文章を読んでいるだけでは見えてこないことがあると学べた良い経験となりました。
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西原 萌々香(中塚ゼミ)
私は「当事者の記述にみられる「親ガチャ」概念の特徴と免責性─「毒親」概念との比較を通して─」というタイトルで卒業論文を書きました。「親ガチャ」と「毒親」はSNSなどでよく見かける言葉ですが、先に「毒親」という概念が定着していた日本で、なぜ「親ガチャ」という言葉が新たに登場したのかに興味を持ち、研究テーマにしました。
ゼミで大まかにテーマを決めた後は、関連する文献を読み、レジュメにまとめて発表する作業を行いました。しかし、先行研究を調べていくうちに、どちらの概念も社会学の視点から研究された文献が少ないことに気付きました。特に「親ガチャ」は近年登場した言葉のため、学術的な分析よりもメディアやSNS上での議論が活発だった印象を受けました。そのため、社会学だけではなく他の分野の視点を取り入れながら分析を進めていきました。
執筆に取り組む中で特に大変だったのは、調査方法がなかなか決まらなかったことです。「親ガチャ」や「毒親」という言葉を実際に使っている当事者の意見を分析対象にしたいとは考えていたものの、インタビュー調査を行うのは難しく、どうやって意見を集めるべきかに悩みました。その結果、卒論の方向性は固まっているのに調査段階で行き詰まるという状況に陥り、スケジュールが大幅に遅れてしまいました。最終的には、SNS上の投稿やエッセイ漫画の記述を分析し、そこから見えてくる傾向性を整理する方法を選びました。しかし、もう少し早い段階で調査方法を定めていれば、より時間をかけた分析を行うことができたのではないかという反省もあります。この執筆作業を通じて、自分で問いを立て、それに対する考えを文章に起こすことの難しさや、スケジュールを管理することの重要性を学ぶことができました。このような経験とそこから得られた学びは今後に役立てていければと思います。
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