薬学科研究・産学連携
2009-09-05
日本バイオイメージング学会(学会員約380名)の第18回総会を、就実大学 洲崎悦子(薬学部人体構成学)が会頭をつとめて開催致しました。中国・四国・九州地区では初めての開催であったこともあり、学会員の他、学会員以外の参加も多数得ることができ、大変盛会となりました。皆様の御協力に心よりお礼を申し上げます。
特別講演は「再生医療からバイオイメージングまでを支えるDDS技術」と題して田畑泰彦先生(京都大学再生医科学研究所)が活性因子や薬物の作用する生体環境の重要性について熱く語って下さいました。
その他、4つのシンポジウムや一般演題46題、奨励賞講演、ランチョンセミナーの発表があり、活発な情報交換と討論が繰り広げられました。
御講演中の田畑泰彦 先生
懇親会には学会員の他、就実大学薬学部の教員も多数参加し、和やかな中で交流を深めました。五味田学部長からは、学会歓迎の言葉と共に岡山の歴史や風物 の紹介もありました。学会を手伝ってくれた就実大学薬学部の学生達も、田畑先生と間近に話を交わすことができて感激でした。
懇親会の一場面
学会終了後には、一般の参加者を対象とした公開講座と展示が行われ、高校生、中学生やご近所の方々が来場して下さいました。顕微鏡とイメージング、分子を視る、体内を覗く内視鏡、オワンクラゲ蛍光GFPを利用した研究についての講演が行われました。
御講演中の西村いくこ先生 | 高校生司会による質問セッション |
西村いくこ先生(京都大学)の御講演後には、女子高校生司会による「西村先生に直接聞いてみよう!」という質問セッションも行われ、女性研究者に聞いてみたいことや生物学に対する疑問などについて活発な質問が出され、熱いひと時となりました。
GFP蛍光を実演されている 菊地和也先生 |
GFP蛍光を発するオワンクラゲ(左) 触手を伸ばして気持ちよさそうに泳ぐオワンクラゲ(右) |
また、菊地和也先生(大阪大学)は、GFPの発光を実演しながらGFPやそのバリエーション物質がどの様に開発されノーベル化学賞に結びついたかを秘話を 交えて講演されました。一方、公開展示では、山形県鶴岡市加茂水族館から奥泉副館長さんと共にオワンクラゲもやってきて、かわいくも繊細な姿を見せてくれ ました。
第18回日本バイオイメージング学会 会頭
就実大学薬学部 人体構成学
洲崎 悦子