人文科学部
表現文化学科

人材の育成及びその他教育研究上の目的

表現文化学科は,日本文学,日本語,表現創造(言語・身体)の3コースで構成される。日本の言語と文化について幅広い学識と理解を身につけ,人間が生活する時空の豊かさを実感できる知識と経験を積み,その学識と経験を活かして現代社会を能動的に生き,社会及び文化の諸問題を解決できる人材を育成することを目的とする。

ディプロマ・ポリシー

(卒業認定及び学位授与の方針)

本学科に4年以上在学し,所定の単位を含む124単位以上を修得し,次の基準を満たした学生に卒業を認定し,学士(人文科学)の学位を授与する。

  1. 人間の営為について広い視野と教養をもつ。
  2. 他者の言葉を理解した上で,自分の考えや意見を,口頭または文章によって的確に表現することができる。
  3. 日本文学,日本語,表現創造(言語・身体)の3分野にわたる基礎知識を教養として身につける。
  4. 上記3分野についての専門知識を総合的,体系的に身につける。
  5. 上記3分野のいずれかにおいて,研究手法を修得し,自ら研究課題を設定し,課題の答えを,論理的な分析と考察を通して導き出すことができる。
    日本文学コースにおいては,上記3・4項の知識に基づき,文学作品および文学思潮について,記述と分析を行うことができる。
    日本語コースにおいては,上記3・4項の知識に基づき,日本語の言語現象について,記述と分析を行うことができる。
    表現創造コースにおいては,上記2・3項の知識に基づき,作品創作を通して自分の感情や思考を表現できる。

カリキュラム・ポリシー


(教育課程編成の方針)

日本文学・日本語・表現創造(言語・身体)の3コースにおいて,次の方針によりカリキュラム(教育課程)を編成する。

  1. 研究の手法の基礎を修得するために,1年次に「基礎ゼミナール」を配置する。
  2. 自らの意見を口頭・文章で的確に伝える技術を修得するために,1年次に「文章表現」「口頭表現」を配置する。
  3. 日本文学,日本語,表現創造(言語・身体)の3分野にわたる基礎知識を身につけるために,1年次に「表現文化学入門」,「入門」群を配置する。
  4. 3分野の専門知識を集中的,体系的に理解するために,2年次に「表現文化ゼミナールⅠ・Ⅱ」,「史」群,「研究」群を,3年次に「講義」群を配置する。
  5. 3分野のいずれかにおいて,高度な知識や技術を身につけ,自ら設定した課題の解明に取り組むために,特に日本文学コースにおいては,文学作品および文学思潮について記述と分析を行えるようになるため,日本語コースにおいては,日本語の言語現象について,記述と分析を行えるようになるため,表現創造コースにおいては,表現・創造制作過程を通して,作品創作を通して自分の感情や思考を表現できるようになるため,3年次に「表現文化ゼミナールⅢ・Ⅳ」,4年次に「表現文化ゼミナールⅤ・Ⅵ」,「卒業研究」を配置する。
  6. 社会人として必要な教養や知識を身につけるために,総合教養教育科目を配置する。
  7. 異文化を理解し,異なる文化的背景を持つ人と意思疎通を行うための基礎的な能力を身につけるために,外国語教育科目を配置する。
  8. 評価方法
  9. シラバスで担当教員が公開している基準,卒業研究の達成基準,学科で共有している基準にしたがって,履修科目の評価を決定する。

アドミッション・ポリシー 2024年度


(入学者の受入れ方針)

<求める学生像>
表現文化学科は,日本の言語と文化についての深い理解力と幅広い学識を身につけ,それらを活かし,地域に根ざして現代社会を能動的に生きる人材の育成を目指しています。本学科では,学科教育の目標と内容を理解し,主体的に学修に取り組むことのできる,次のような学生を求めます。

  1. 言語・非言語によるコミュニケーション能力の向上をめざす人
  2. 日本文学・日本語の理解と探求をめざす人,あるいは言語・身体による創作をめざす人
  3. 学修成果を活かして,現代社会の中で主体的に考え行動する意思をもつ人

<入学者に求める知識・技能・能力・態度>
入学者には,国語を中心に,本学科の専門教育課程を学ぶのに必要な学力(知識・技能,思考力・判断力・表現力)と,主体的に学び,協働する姿勢を求めます。

<入試方法についての方針>

  1. 総合型選抜(自己アピール型)では,自己推薦書・出願資格を証明する書類で興味・関心のある分野に主体的に取り組んできた成果とその過程で得た将来への展望を審査し,調査書で高校における学習の成果を審査し,小論文と面接で主体的に学ぶ姿勢と基礎学力および思考力・判断力・表現力を計ります。特に以下のいずれかに該当する者を高く評価します。
    (1)地域の文化振興や社会貢献の活動に継続的に取り組み,中心的な役割を担った者
    (2)言語・非言語にかかわらず,創作活動を継続的におこなっており,作品を対外的に発表している者(外部からの評価を得ていることが望ましい)
    (3)校外での体育・文化活動を継続的におこなっており,外部からの評価を得ている者
  2. 総合型選抜(基礎学力型)では,調査書で高校における学習と課外活動の成果を審査し,適性検査で国語と英語の基礎学力を,面接で主体的に学ぶ姿勢と思考力・判断力・表現力を計ります。調査書記載事項では,以下の点に注目します。
    (1)部活動や生徒会活動で中心的な役割を果たした者,正課外の教育活動で顕著な成績をおさめた者
    (2)実務系の資格を有する者
    (3)総合的な学習の時間に取り組んだ課題を発展させ,継続的に取り組んでいる者(グループ活動の場合は,中心的な役割を担った者)
  3. 学校推薦選抜(面接併用タイプ-基礎学力型)では,調査書で高校における学習と課外活動の成果を審査し,適性検査で国語と英語の基礎学力を,面接で主体的に学ぶ姿勢と思考力・判断力・表現力を計ります。
  4. 学校推薦選抜(面接併用タイプ-小論文型)では,調査書で高校における学習と課外活動の成果を審査し,小論文と面接で主体的に学ぶ姿勢と基礎学力および思考力・判断力・表現力を計ります。
  5. 一般選抜では,学力試験で本学科の学修の基盤となる国語と関連科目の学力を審査します。
  6. 共通テスト利用選抜A・Bでは,共通テストで本学科の学修の基盤となる国語を中心に学力を審査します。
  7. 共通テスト利用選抜Cでは,共通テストで本学科の学修の基盤となる国語又は英語の学力を審査し,調査書で主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を評価します。