人材育成および教育研究の目的
広い視野に立って深い学識を授け,各分野における研究能力をいっそう高めるとともに,現代社会で必要とされる表現力・実践力・応用力に磨きをかけ,今日の複雑な諸課題への対応能力をそなえた人材を育成することを目的とする。
ディプロマ・ポリシー
(修了認定及び学位授与の方針)
所定の単位を修得し修士論文を完成させるなかで,人文科学分野全体を見渡す広い視野と自らの研究課題を見つけ出す鋭敏な問題意識,そして課題に粘り強く取り組んで解明を目指す探求力を備え,かつ下記の諸能力を身につけたと認められる学生に,修士(人文科学)の学位を授与する。
- 研究に関わる情報を十分に収集し,適切に整理する能力
- 収集・整理した情報を分析して,問題の所在を把握する能力
- 多方面から,主体的かつ柔軟に問題解決を試みる能力
- 自らの問題関心や研究成果を,適切に外部に発信できる能力
人文科学研究科にふさわしい広い視野と鋭敏な問題意識,粘り強い探求力を備えた学生を育成するために,以下の教育課程編成の方針を定める。
- 教育内容
研究に関わる情報収集・整理の能力,問題の所在を把握する能力を培うための共通履修科目として,A.言語・文化・歴史探究分野とB.表現・実践・歴史活用分野の2分野を置く。
Aは修士論文作成のため,問題設定や資料の収集・整理・分析などにわたり,学問的基礎力を高めることを目的とする。
Bは幅広い学問領域の知識を獲得するとともに,自己の研究成果を社会的に応用・活用する方法を身につけることを目的とする。
- 教育方法
多方面から主体的かつ柔軟に問題を解決できる能力を培うため,少人数の講義・演習を主とし,学生の能動性・主体性を引き出す授業を行う。特にA.言語・文化・歴史探究分野は演習形式とし,学生が自ら設定した研究課題に対して適切な指導を行い,修士論文の作成を支援する。また,自らの問題関心や研究成果を適切に外部に発信できる能力を培うため,中間報告や口頭試問などの発表の場を設ける。以上を通じて,学生が自ら設定した研究課題に対して適切な指導を行い,修士論文の作成を支援する。
- 評価
成績評価は,各科目のシラバスに評価の対象や基準を示し,それに基づいて行う。修士論文については,年1回の中間報告を行った上で作成・提出されたものを複数の教員が査読し,口頭試問を経て本研究科の評価基準を満たしたものを合格とする。
アドミッション・ポリシー 2024年度
(入学者の受入れ方針)
「カリキュラム・ポリシー」に則って十分有効な教育を行い,「ディプロマ・ポリシー」に適う人材を育成するため,入学学生には下記の条項を満たすことを求める。
- 日本語・日本文学・英語・英米文学・歴史学いずれかの専門領域において,自ら研究テーマを設定できる
- 研究を予定しているテーマの資料処理に必要な基礎的言語能力(古文・漢文・英語ほか各国言語読解能力)を備えている
- 研究を予定しているテーマ及び関連領域について,学士課程修了相当以上の十分な知識・技能を有している
- 自らの研究テーマについて,口頭及び文章で明確な説明ができる