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表現文化学科 学科行事
表現文化学科 表現創造コース身体表現ゼミナール 第15回卒業制作発表会「from inside~あらゆることは今から始まる。私はもう一度、自分で生まれなおす~」無事開催できました!ご来場ありがとうございました!
2020-10-22
日程:2020年10月10日
表現文化学科 表現創造コース身体表現ゼミナール
第15回卒業制作発表会「from inside~あらゆることは今から始まる。私はもう一度、自分で生まれなおす~」無事開催できました!ご来場ありがとうございました!
2020年10月10日(土)16:30〜 於:T611音楽ホール
本年度のテーマは「from inside~あらゆることは今から始まる。私はもう一度、自分で生まれなおす~」。
私たちも新しい自分を切り開いていきたいと願いを込めたテーマを掲げ、創作に取り組んできました。閉塞的な生活の中で各々が深く向き合った結果、それぞれが全く異なる作品を創り上げることが出来たと感じています。
新型コロナウイルスの影響もあり開催そのものが危ぶまれましたが、来場者を学内に限定し徹底した感染症対策をするという条件のもと開催に至ることが出来ました。当日は登校中の行動が一部制限されている状況にも関わらず、私たちが専攻している身体表現という分野に興味を持ってくださった30人のお客様が事前に観覧予約をしてご来場下さいました。その皆様方の熱い視線に見守られながら、私たちは4年間の集大成である卒業制作発表を無事に終えることが出来ました。
大学入学後に初めて身体表現に触れた私たちは,創作する過程で普段の生活では見ることの出来ない友人の個性を目の当たりにしました。
動きや発想の引き出しが少なかった私たちは、やりたいことを心の内に秘めつつも、形にできないまま悶々とした気持ちを抱え創作と向き合い続ける日々となりました。0からの「創作」の難しさに直面し、「何を表現しようとしているか」「伝えるためには何が必要か」と模索の連続でした。作品に必要な動きだと確信を得ても、返ってその動きに囚われ、前に進むことが出来ないこともありました。ともすると、徐々に内にのめり込み自問自答ばかりを繰り返すようになりました。そんな時、支えになったのが創作に奮闘している仲間でした。他者に観てもらい助言を得ることで新たな気付きを発見したり、見落としていた大事なことを思い出したりと自分が捉えることの出来る世界には限界があることを痛感しました。そして、他者という鏡を通して初めて新しい自分を発見できることを学びました。
限界を感じて打ちひしがれることもありましたが、自分なりの正解を探求し続ける創作活動に明け暮れる日々でした。発表会までの約1年間、新型コロナウイルスの影響を受け、仲間とともに同じ空間で創作活動に励む時間は決して多くありませんでしたが、自分自身を見つめなおすことができたこの期間は、きっと今後の人生において大きな影響を与えてくれると信じています。
この場をお借りして、ご来場くださいましたお客様、上演にあたり多彩な効果で作品を支えて下さいました照明・音響・舞台監督・映像スタッフの皆様、ご協力いただきました大学関係の皆様に心から御礼申し上げます。
第15期 身体表現ゼミナール生一同
1「心を抱えて進む」
松岡 雄大
揺れ動く弱い心に悩みながらも、自分なりに生きていこうともがく作品
2「鳥の籠」
佐藤 由規
自分のトラウマに囚われ飛ぶことができず、もがき苦しみまた飛べる夢を見ようとする様子を表現
3「「映」えませんけど何か?」 中濱 ももか
太っていることがコンプレックスで、自分の心も体も変われない怒りを追求した作品
写真はたくさんの服を投げ込まれ、怒りを床に打ちつけてるシーン
4「私の救われ方」
平岡 有美
自信をなくし憂鬱になっている時に、友達からの相談に乗り、感謝されたことで、むしろ自分が救われていることに気付かされたというエピソードをモチーフにした作品
5「モノクロームアバター」 劔持 侑治
表と裏の揺らぎの先にある自分なりの答えを求めて、足掻き、手を伸ばし続けていく作品
6「レッテル」
余傳 茉鈴
自他に貼ってしまったレッテルを剥がしていく中で、先入観なく物事を見ようとする作品
7「素敵な人生(おへや)の見つけ方」
身体表現ゼミナール3回生
心のすれ違いを解消する不思議な不動産屋を舞台に、伝えることの大切さを描いた作品
8「レッドノーズ~悲しみの淵~」 猪原 嘉紘
愛する者の死をきっかけに、ピエロを演じていた男が悲しみの淵で感じる後悔と葛藤を描いた作品
9「True Confidence」
小玉 紗良
素の自分を肯定してくれる人は必ずいる事、自分自身も自分を肯定してあげる事が大切であると訴えかけた作品
10「脈打つ、環(めぐ)る、潤う」 佐武 康平
鼓動の動きを発展させて、「生きるとはどういうことか」ということを表現した作品
写真は、自身の心臓を外へ取り出しているシーン