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研究・産学連携

片岡洋行教授が科学者リストの世界トップ2%に4年連続選ばれました!

2022-10-14

 スタンフォード大学のProf. John Ioannidisの研究チームが2019年度から毎年公表している世界のトップ2%の科学者を特定する包括的なリスト「標準化された引用指標に基づく科学者データベース(更新版)」<https://elsevier.digitalcommonsdata.com/datasets/btchxktzyw/4>が発表されました。このリストでは、Scopus引用データベースに基づいて、医学、化学、工学、経済学、ビジネスに至る22の科学分野と176のサブ分野で、少なくとも5本の科学論文を執筆した約10万人の著者を対象として、上位2%以内のトップ科学者がランキングされており、国際的なジャーナルに論文を発表している900万人以上の世界中の科学者の中から約20万人が選ばれ、日本からも5,352名がランクインしています。

 研究論文のオンライン化が進む中、毎年10万件以上の論文が発表されていますが、ギフトオーサーや自己引用など、論文の引用評価の誤用が指摘されており、このリストでは論文への貢献度を重視した標準化された引用指標に基づいて研究者の評価がなされています。具体的には、総被引用回数、h-index、単著論文数、個別引用論文数、共著調整指数、総被引用回数と個別引用論文数の比率、1960~2021年に少なくとも1回以上引用された論文数、自己引用率、異なる著者順位の論文への引用、複合指標などの標準化された情報からランキングされています。また、1960年以降の論文について1996年以降に引用された論文を対象とした長期的な影響(Career)と単年度の影響(Singleyr)について別々のデータベースが示されており、長年の活発な研究で引用が蓄積されているシニア科学者と引用の蓄積期間が短い若手科学者を比較する際のバイアスが取り除かれているため、世界で最も影響力のある科学者のランキングの一つと言えます。

 本学薬学部の片岡洋行教授は、Careerで世界ランク25,466位(上位0.3%)、国内では563位、2021年度のSingleyrでも世界ランク44,398位(上位0.5%)、国内では789位に入っています。また、専門領域である「分析化学」分野では、世界の分析化学者約10万人の内、2%リストに入った2,626名中151位(上位0.1%)で、国内では52名中4位であり、この分野で高い影響力が認められています。

(片岡教授の研究者情報:researchmap<https://researchmap.jp/read2020-HKshujitsu>)