薬学部について

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薬学部 薬学科とは About

医療現場では、患者さんの病気に対して最新の治療を施すために、医師、薬剤師、看護師がチームとして携わっています。その中で、薬の適正・最適な使用に関しては、薬の専門家である薬剤師が重要な役割を担っています。就実大学薬学部では、平成18年4月から6年制課程の薬学教育へと移行しております。臨床に係る実践的な能力を醸成するため、病める患者さんへの薬物治療に積極的に関われる教育、倫理教育並びに実務実践教育を含む医療薬学教育等の充実に努めております。

薬学部長メッセージ Message

地域の医療・福祉に貢献できる実践的能力を持つ薬剤師の育成に向けて

就実大学 薬学部長 森秀治

就実大学 薬学部長
森 秀治

本学の建学の精神は「去華就実」、外面の美しさにとらわれるのではなく、内面の充実を図り、実施有用の人物になることを意味する言葉です。この精神にのっとり、薬学部の教育研究の理念は「生命の尊厳を基盤とした強い使命感と高い倫理観のもとに、人々の健康を守る最良の医療薬学教育・研究を行い、医療・福祉に貢献できる高度な専門性と豊かな人間性を兼ね備えた薬剤師を育成する」としております。

本学薬学部は2003年に、全国でも20年ぶりとなる新設薬学部として岡山の地に産声を上げ、すでに1000人を超える卒業生が薬剤師として医療・福祉の現場で活躍しています。薬学生が5年次で行う実務実習で、実習生の指導に当たる指導薬剤師の資格をもつ卒業生も増えて、後輩が立派な薬剤師になる手伝いをしてくれており、大変心強く思うところです。先輩たちの活躍を見ていますと、もはや新設ではなく、しっかりと歴史を刻んでいることを実感いたします。

本学では薬剤師に求められる基本的な資質を身につけるための教育を基礎、応用、臨床と段階的に、また体系的に行っておりますが、特筆すべき教育の一つに「人間力を高めるコミュニケーション教育」があります。設立当初は4年制薬学教育でしたが、やがて始まる臨床での実践能力を培う6年制薬学教育を見据えて、全国に先駆けて「対話演習」を必修科目として取り入れました。低学年では医療倫理に関して小グループ討議(SGD)を行う「薬学対話演習」や科学をテーマにした「サイエンスコミュニケーション」を、高学年では岡山SP(模擬患者)研究会の全面的な協力をいただき「臨床コミュニケーション演習」を実施しています。実務実習に赴く前には、これら演習の集大成として、グループで患者シナリオをもとに問題点を抽出し、ファーマシューティカル・ケアプラン(PC)を立てる「薬学統合演習」に取組みます。全教員が何らかの形で参加し、学生を支援するという教員と学生が一体となり取組む演習で、問題発見と問題解決能力を醸成すると同時に医療人としての心構えを身につけます。

薬剤師の役割は時代とともに変化していることから、社会のニーズを的確にとらえるための研究にも力を注ぎ、多くの教員が外部資金を獲得し、その成果を社会に還元しています。学生も人間の健康を守ることを明確な目的とした課題をテーマに卒業論文研究を行い、思考力・応用力を身に着け、社会の変化に対応できる薬剤師になるための研鑽を積んでいます。

このようにして本学を巣立った先輩たちが薬剤師として薬局・病院・行政・製薬企業等々様々な場所で医療・福祉に貢献しています。このことを誇りに、これからも薬学・医療の専門知識、技能・態度を身につけ、対象となる患者さんへの心配りとコミュニケーションができる医療人マインドと研究マインドを併せ持つ薬剤師の養成を教員一同一丸となって取り組んで参ります。

薬学部の教育研究上の目的 Purpose

生命の尊厳を基盤とした強い使命感と高い倫理観のもとに、
人々の健康を守る最良の医療薬学教育・研究を行い、
医療・福祉に貢献できる高度な専門性と豊かな人間性を兼ね備えた薬剤師を育成する。