薬学部について
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薬学部 薬学科とは About
医療現場では、患者さんの病気に対して最新の治療を施すために、医師、薬剤師、看護師がチームとして携わっています。その中で、薬の適正・最適な使用に関しては、薬の専門家である薬剤師が重要な役割を担っています。就実大学薬学部では、平成18年4月から6年制課程の薬学教育へと移行しております。臨床に係る実践的な能力を醸成するため、病める患者さんへの薬物治療に積極的に関われる教育、倫理教育並びに実務実践教育を含む医療薬学教育等の充実に努めております。
薬学部長メッセージ Message
『医療の未来を担う薬剤師の育成に全力で取り組む』
就実大学薬学部は,2003年に約20年ぶりの薬学部として,ここ岡山の地に誕生しました。これまでに約1,800名もの学生が本学を卒業し,多くは薬剤師として中国・四国地方をはじめ,全国各地の病院や薬局,福祉施設,行政機関,製薬関連企業など,さまざまな医療の最前線で活躍しています(薬剤師国家試験の通算合格率:94.1 %)。中には,指導的立場に立ち,後進の育成に力を注いでいる卒業生も多数おり,人材育成に邁進してきた本学の着実な歩みと実績の大きさを実感しているところです。
本学は早くから,学内模擬薬局や模擬病室など臨床に即した教育設備を整備し,「対人援助力」の向上に力を注いできました。6年制薬学教育の導入に先駆けて,薬剤師として臨床現場で求められる実践力を見据え,コミュニケーション力の向上を図るための多様な演習を必修科目として全国に先駆けて導入しました。さらに,県内外の病院や薬局,附属薬局(しゅうじつ薬局)との緊密な連携のもとで実践力を培う指導体制を確立し,学生一人ひとりが薬学の基礎から臨床に至るまで「薬剤師に求められる資質」を系統的に修得できる学修カリキュラムを構築しています。その成果は,国家試験新卒合格率や進級率などに着実に反映されています(2024年度薬剤師国家試験 新卒合格率 91.8 %[中国・四国私立薬系大学第1位,全国第10位],2024年度 平均進級率 97.0 %)。
経済支援の面でも,本学は受験生に広く門戸を開いております。初年度学納金は中国・四国地方の私立薬系大学の中で最も低廉であり,全国平均を大きく下回る水準です。6年間の総学費も全国水準を大幅に下回り,さらに充実した独自の特待生制度を設けることで,薬学志望の高校生を経済面からも強力に支援しています。
学修支援においては,学生一人ひとりの個性に応じたきめ細やかな指導を基本としています。6年にわたる長い学生生活に不安を感じることがないよう,担任教員や学年主任との定期的な面談などを通じて,学業・生活両面で総合的な支援体制を整えております。そして,この取り組みの成果は卒業時の高い学生満足度にも表れています(2024年度卒業生アンケート:国家試験対策の満足度 91.1 %,担任教員指導の満足度 80.4 %,学習環境の満足度 82.1 %)。さらに,苦手科目や弱点克服のための定期的な質問対応会の開催,学修到達度の可視化システムの活用など、さまざまな学修支援を通じて,着実な学力向上を後押ししています。
また,近年は医療の高度化と多様化に対応するために,「高度医療・地域医療・災害医療・心理ケア」を担う人材育成を目指し,「キャリア支援プログラム」の本格運用を開始しました。さらに,オンライン服薬指導演習や医療ビッグデータ利活用教育の導入など,時代を先取りする先進的教育も精力的に展開しています。加えて,医療系大学と包括連携協定を締結し,「多職種連携教育」を始動することで,薬学・看護学・医学の垣根を越えたチーム医療を担う人材の育成にも取り組んでいます。
本学薬学部では,すべての学生が研究室に所属し,患者シナリオに基づく「薬学統合演習」や「卒業研究」に取り組むことで,論理的思考力,課題解決能力,創造的発想力の向上にも注力しています。これらの取り組みは,科学研究費補助金や研究補助金における高い採択実績を誇る本学教員の優れた研究指導能力に裏付けられたものであり,次世代を担う薬剤師の資質向上のみならず,社会の発展にも貢献できる人材育成につながるものと確信しています。
薬学部は,「基礎理系科目(化学・生物・物理)」,「医療系科目」,「コミュニケーション関連科目」をしっかり学ぶことができ,さらに薬剤師という国家資格も取得できる,非常に魅力ある学問分野です。就実大学薬学部は,変革する医療の時代に柔軟に応え,地域社会と世界に貢献する薬剤師の育成に,これからも使命感をもって邁進してまいります。 皆さまのご入学を,心よりお待ちしております。