地元である岡山市で、大好きな子どもたちと関わっていきたいと思ったからです。

教育実習で岡山市の小学校に行ったのですが、「あなたならきっと先生になれるよ、頑張って！」と先生方から強く背中を押していただき、その言葉がずっと励みになっていました。あたたかな人柄の先生ばかりで、自分もここに戻ってきたい、岡山市で働きたいと強く感じたのを覚えています。

私が目指す教師像は、小学5年生の頃に担任だった先生です。児童それぞれの頑張りやいいところをよく見てくださって、手作りの学級通信で褒めてくださいました。私も児童一人ひとりと向き合い、愛をもって見守ることのできる教員になりたいと思っています。

友人に誘われて参加したオープンキャンパスがきっかけです。教育学部を見学した際、私たちが児童役、先輩方が先生役で理科の模擬授業を行うイベントがありました。先輩方が堂々としていたのが印象的で、「かっこいいな、私もこんな風になれるかな」と感じました。当時、小学校教諭を目指して進学するべきかとても迷っていたのですが、このオープンキャンパスを境に「先生になりたい」という思いが明確になったように思います。就実大学は夢を抱くきっかけになった場所なので、迷わず入学を決めました。

2年生の頃に参加したボランティアで、2学年上の先輩からお話を伺う機会がありました。「教員採用試験の勉強はできるだけ早めに取りかかった方がいいよ」とアドバイスをいただいたため、その時期から試験に向けて意識し始めました。それから参考書を購入して、少しずつ勉強を進めていきました。模擬試験の判定がなかなか上がらず、先の見えない不安と焦りで辛くなることもありました。長い勉強期間を乗り越えることができたのは、優しく励ましてくれた母や、気持ちを分かり合える友人がいてくれたおかげだと思います。

また、学内の先生方にも助けられました。よく相談に乗っていただきましたし、一緒に試験対策もしてくださいました。試験の直前、お守り代わりのメッセージカードを渡してくださったことはずっと忘れません。

教員採用試験への道のりで大切なのは、周囲と情報を共有して一緒に頑張ることです。私の場合、最初のうちは「周りはライバルだ」という思いが強く、情報収集や試験対策は一人で行っていました。しかし、時間的にも精神的にも一人で頑張り続けるのは難しく、ある日勇気を出して周囲に声をかけてみました。するとみんな快く情報を共有してくれ、「みんな同じ気持ちで頑張る仲間だったんだ」と気がつきました。互いに情報を教え合うようになったことでよりスムーズに対策ができましたし、周囲をライバルからチームだと感じたことで心強い気持ちになりました。「一緒に頑張っているんだ」という思いが、試験までのモチベーションになりました。