就実大学・就実短期大学 教育学部 初等教育学科

News

2024.03.15 

学科海外研修をハワイで実施しました!

学科行事・授業など

 先月、今年度の学科海外研修をハワイで行いました。その内容の一部を、3か所の訪問先を取り上げてご紹介します。

 1つ目は、日本など世界各地からハワイへ移住した人々の当時の生活の様子を再現したプランテーションビレッジ。歴史に造詣の深いガイドの方の説明により、移民の苦闘と努力の積み重ねが現在のハワイの多文化社会の源となっていることを学ぶことができました。

 2つ目は、パールハーバー(真珠湾)。かつて日本軍が攻撃し、太平洋戦争開戦の舞台となった場所です。ここではまずアリゾナ記念館を訪問。壁面にびっしりと刻まれた犠牲者の名前の数々や、海底に沈んだ戦艦アリゾナから今も漏れ続けている油を目の当たりにし、戦争の現実の一端を、重みをもって捉えることができました。続いて訪れた戦艦ミズーリでは、日本が降伏文書に調印した実際の場所に立った他、戦艦の内部を探索するなど、得難い貴重な経験をすることができました。また、太平洋航空博物館では、かつての日本軍の零戦や米軍の歴代の戦闘機を間近に見ることができました。他にも、太平洋戦争に関わる歴史の展示からは、アメリカ側の歴史観が垣間見られました。

 3つ目は、ビショップ博物館。ハワイや太平洋圏の人々の生活・文化・歴史を物語る数々の貴重な展示物から、太平洋諸国の成り立ちや関わり、自然の内に神を見い出す独自の信仰・世界観やそれに基づく文化など、ハワイ社会の背景を知ることができました。

 昨今、日本の学校園でも外国にルーツを持つ子どもたちが増加しています。そのような子どもたちを理解していく上で、今回の研修で学んだ様々な異文化や歴史的・社会的背景、多面的な歴史観は、重要な基盤となってくることでしょう。初等教育学科では毎年海外研修の機会を用意していますので、今後も学生の皆さんには是非積極的に参加し、幅広い知見を身につけていってもらいたいと思います。

戻る