イベント
2024-02-07
1月29日(月)、講師に表現文化学科の小林敦子先生、坂堅太先生をお招きし、スペシャル講座「小説を書くこと/読むこと」を開催しました。
当日は表現文化学科の松本潤一郎先生、生活実践科学科の加藤美奈子先生にもご参加いただき、学部学科を越えて集まった小説好きの学生の皆さんで、会場は満席となりました。
まずは事前に募集した参加者からの質問「プロットの作り方」について、ご説明いただきました。小説を書きはじめる前に足りないものはないか、余計なものが入っていないか、穴がないかを確かめるために必要な作業ということが改めてわかりました。
しかしながら、プロットが書けないと小説を書けない、ということではなく、最初にプロットを書いていても、途中で「変わっていく」ことを楽しむことが小説を書く醍醐味であるというお話がありました。
また、物語を表現する手段としては漫画や映画などもあるが、小説は「言葉」で世界を構築していくものであるということ、そして同じく「言葉」を使う短歌や詩との違いについてもご説明いただきました。
対象を「瞬間的」につかみとったり、終わったこと(過去)を詠む短歌や詩とは異なり、執筆に長く時間がかかる小説は、作家が書きすすめていく中で物語と同時に作家の人生も共に進んでいき、時間の進行に沿う「叙述」と「描写」を楽しむことができる、今まさに生まれていく文学なのだとお話しいただきました。
小説を読む、書く楽しみについて先生方から熱くお話いただき、講座終了後も質問や意見交換で盛り上がり、参加者の皆さんにとって大変有意義な時間となりました。
講師を務めてくださった小林敦子先生、坂堅太先生をはじめ、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
<図書館からのメッセージ>
所属学科を問わず、先生方へ聞いてみたいことや知りたい、聞きたいテーマがあれば、ぜひ図書館までお知らせください。
就実大学図書館は『本と人、そして人と人をつなぐ場所』として、今後も充実した企画を開催していきます。