2023.09.01
授業・課外研修など
総合歴史学科1年
秋山直柔
11月上旬に実施予定の学外研修旅行に備え、私たちチーム歴史旅行のメンバー5名は、2023年8月26日に牛窓にて実地調査を行いました。今夏は非常に暑い日が続いており、当日に熱中症を訴えるメンバーがいないか不安でしたが、無事に調査を終えることができました。
今回の実地調査では、主に2人の方々にお話を伺いました。まず、牛窓神社の宮司である岡﨑義弘さんに、牛窓に伝わる伝説や牛窓の地名の由来などについてお話を伺いました。岡﨑さんは私たちにわかりやすい言葉使いで動きをつけてお話してくださいました。また毎年8月に行われる厄落としの神事である「茅の輪くぐり」を体験させていただきました。次に、牛窓の海岸部からバスで20分から30分ほど移動した場所にある寒風陶芸会館で、瀬戸内市歴史まちづくり財団の村上岳さんにお話を伺いました。村上さんは以前に『邑久町史』の編纂に携わられていたとのことで、牛窓を含む瀬戸内市がかつて陶器や刀剣の一大産地であり、岡山県の文化の発展に大きな影響を与えた土地である、というお話を聞くことができました。その他にも、寒風が約100年に渡り須恵器を作っていた場所であることや、会館の裏手にある寒風古窯跡群について詳しく知ることができました。
取材以外にも、本蓮寺やしおまち唐琴通りなど牛窓の町を探索し、朝鮮通信使と関係する遺構や江戸時代・明治時代に建てられた建物を見て回りました。それらを見て回るうちに、牛窓が歴史深い場所であることを再確認することができました。また、牛窓オリーブ園では大小さまざまな古墳を見つけることができました。実地調査の間には、しおまち唐琴通りに面している「うしまど茶屋潮菜」にて、牛窓の海の幸を用いた穴子重をいただきました。
今回の実地調査を通して、牛窓の歴史や文化について深く知ることができました。学んだことをどのように研修旅行の参加者に伝えるかを今後の課題にし、準備を進めていきます。