2017.09.02 

潜在保育士復職支援研修会

幼児教育学科:平成29年度 第2回潜在保育士復職支援研修会の報告 2017/9/2

9月2日に第2回潜在保育士復職支援研修会が開催されました。午前は「保育者論」、午後は「環境」の講座でした。
「保育者論」では、保育士が現場で直面する課題として「子どもの最善の利益の保障」をめぐる話を中心に講義が展開されました。他者との関係で、いかなる人でも肯定される「存在肯定」を基に、「これでよい」を伸ばす保育・教育を実践することが大切であるという話が特に印象に残りました。また、テーマに沿って「人の多様性」について考えていき、多数派だけでなく、バランスを持って少数派を見ていく姿勢を持つことの重要性を学びました。
「環境」では、保育と環境について写真や動画を交えながら学びました。その中で、それぞれ園によって環境が違うが、足りないモノでもそれに代わるモノで対応していくことが大切であることに、受講生の皆さんは真剣な表情で聴き入っていました。また、子どもたちそれぞれの意思や個性を尊重し、子どもの感性を生かすことに重点を置いたイタリアのレッジョ・エミリア市の実践ビデオを紹介し、いろいろな経験を通して子どもたちの関心や感性が育っていくのだと解説しました。

〈受講生の感想〉
〇保育をするにあたって、自分がどう子どもたち(または保護者)と向き合うべきなのか、どういう姿勢が望ましいのかを改めて知ることができ、身の引き締まる思いがしました。
〇子どもや相手のことを100%理解することはできないので、「子どもの最善の利益の保障」から出発していきたいと思いました。とてもわかりやすく深いお話でした。
〇子どもに与える環境作りによって、保育が変わるということがよくわかり、勉強になりました。
〇自分がいつの間にか保育を行う面で、固定観念ができていることに気付いた。日々の保育を振り返るきっかけになるので今後も研修に積極的に参加したい。
〇本を読んだりするだけでは、得られないと思いました。実際に来て、講義を受講できてよかったです。

 

 

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