2019.09.19 

潜在保育士復職支援研修会

2019年度 第3回 潜在保育士支援研修会の報告

9月7日(土)に第3回潜在保育士復職支援研修会を開催しました。午前は「特別支援」の講座、午後は「情報交換会」でした。

「特別支援」は、前半は特別支援教育の基本的な考え方について振り返りました。発達障がいというものを十分に理解することが、その子の特性を理解し対応を見出していく基礎になるということを解説しました。中でもアインシュタインを例に挙げ、彼の障がいの特性は科学者としての一つの個性にすぎないとし、一人一人の個性を捉えて生きやすい環境を整えていくことが大切なのだ、という言葉が印象的でした。

 後半は、具体的な支援に触れ、保育士としての支援の在り方「全体の保育を進行する上で障がいのある子どもが参加できることを考えていく」ことについて解説しました。障がいの有無に関わらず、あらゆる人に役立つ「ユニヴァーサル・デザイン」の支援の例として、「エレベーターの鏡」「安全ピン」を挙げ、保育の中で多く使われている「写真・絵カード」の使用例が紹介されました。その他にも「わかりやすい声掛け」や「過程を褒めることの重要性」「叱る基準を明確にする」などの具体的な話が展開され、保育にも実生活にも実践していきたいと感じました。

「情報交換会」は、お茶を飲みながら和やかな雰囲気で行われました。潜在保育士の方には就職に向けた話が、現役の保育士の方には日々の保育の悩みや保育の情報交換が展開されました。岡山市岡山っ子育成局保育・幼児教育課から担当者2名の出席のもと、保育士復帰を後押しする話や、再就職に関する取り組み、簡単な手作りおもちゃが紹介されました。

次に復職に成功された方の話として、過去に当研修会を受講した片岡幸子さんから研修を受けるきっかけや就職までの経緯、現在育休中で1月の復帰を目指している状況などの話を伺いました。 他にも現役の保育士の方から「体力面の悩み」や「もっと保育の勉強がしたい」など働きながら日頃思っていることを皆さんで共有しました。

 情報交換会では、潜在保育士の方、現役の保育士の方、幼児教育の勉強をされている方など、いろいろな方に参加していただき、気軽におしゃべりができる場として機能していきたいと思っています。

  

<受講者の感想>

○発達障がいについて学ぶ機会がなかったので、参加できてよかったです。具体的な支援の方法、褒めることの重要性がわかったので参考にしたいです。

○保育は時代に伴って日々変化しているので、それを学ぶのは大切だと思います。新しい情報が聞ける講習に参加することは、私にとって大きな収穫になっています。

○「情報交換会」では、行政サイド、現場サイドと様々な面の話が聞けて参考になりました。

○現状をお聞きしてすごく参考になりました。学ぶ場をいただきありがとうございました。

 

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