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卒業生の活躍

【薬学部卒業生紹介】三島 瑞乃 さん

2025-02-14

三島 瑞乃 さん
2021年度卒業  / 島根県立松江南高等学校 出身
松江市・島根県共同設置松江保健所(島根県松江市):行政薬剤師

卒業後の経歴を教えてください

 新卒で出身地である松江市に就職し、全国で唯一となる市と県の両方の権限・機能を持った松江市・島根県共同設置松江保健所に勤務しています。1年目から現在まで食品衛生課に配属されています。

現在の仕事内容について教えてください

 現在は「食品衛生監視員」として、食品衛生に関する業務を行っています。

 「食品衛生監視員」とは、食品衛生法等の法律に基づいて監視・指導をする仕事です。食の安全を確保する役割を担っていて、人々の健康を守る業務を行う技術系の公務員になります。

 主な業務としては、飲食店やスーパー、食品工場など食品を取り扱う施設への許可業務を行っています。営業施設が衛生的に問題ないかを図面で確認した上で、実際に現場に足を運んで確認しています。

 そのほかにも食中毒の調査や、食品に関する相談を受けたり、食品に関する情報が消費者に正しく伝わるように食品表示の指導をしたりするなど、業務は多岐にわたります。

 どの業務も食品衛生法や食品表示法など法律に基づいたものです。法律は時代の変化にあわせて改正されるので、日々勉強しながら相手にわかりやすく伝えるように心がけています。

また、自分が関わったお店に行ったり、商品を買ったりすることで、日常でも仕事のやりがいを感じることができます。

仕事をする中で、就実大学薬学部で学んでよかったと思うことを教えてください

 在学中にはこども向けの調剤体験の手伝いをする機会や学校薬剤師業務の見学をする機会があり、地域医療に関する研究室に進みました。大学生活の中で、地域に貢献できる薬剤師になりたいという軸を見つけたことは、人々が暮らしやすくなるために監視・指導を行う今の仕事につながっていると思います。

 また、就実大学薬学部は「健康食品管理士」の認定校であり、在学中に認定試験を受験できます。大学の講義でも食品衛生について学びますが、試験勉強を通してより広く食品に関する知識が身に付きました。今の仕事でも基礎知識として活きています。


将来の薬剤師へのメッセージをお願いします

 小学生の頃から薬剤師になることを目指していましたが、私自身、行政で働くことは想像していませんでした。

 保健所で働く薬剤師は食品だけでなく、薬事・水道・生活衛生営業・感染症と幅広い業務に携わります。薬剤師になるうえで、地域に貢献したい、医療現場より外に出て多くの方と関わりたいと考えている方に行政薬剤師という選択肢があることを知ってもらえればと思います。