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地域支援・社会貢献

三宅島(東京都)医療支援に本学薬学部の実務家教員を派遣しました。

2012-04-11

平成24年4月の江川孝准教授(疾病薬学管理学)および同年7月の島田憲一講師(医療実務薬学)派遣に続き、平成25年3月5日から島田憲一講師(医療実務薬学)を三宅島医療支援に派遣しました。

三宅島は、雄山を中心としてしばしば激しく噴火をすることで知られ、気象庁によって火山活動度Aランクの活火山(常時観測対象火山)に指定されている。最近では2000年から活発な火山活動が続いており、2000年には雄山の噴火によって全島民が島外へ避難した。避難指示は2005年2月1日に解除されたが、5000人を超えた島の人口は2700人ほどに減少している。

 

1983年の噴火による溶岩流に飲み込まれた小学校 2000年の噴火による泥流で埋まった椎取神社

 

 

火山ガスである二酸化硫黄は現在も高濃度であり,全島にわたり環境基準を満たしていない。したがって一時的な観光客も含めた滞在者の全員に脱硫マスクの携帯が義務付けられている。また二酸化硫黄高感受性者(妊婦,ぜんそく等の呼吸器疾患や循環器疾患のある人、新生児、乳児など)は現在においても坪田高濃度地区には,原則として長期滞在できない状況にある。

 

雄山(火山ガスのため山頂が紫色に見える) 診療所内にある屋外火山ガスモニター

 

 

島内の医療提供施設は、三宅村国民健康保険直営中央診療所のみであるが、地理的条件、環境条件等により薬剤師確保が難しく、適正な薬物療法の維持のため、三宅村長より本学に薬剤師派遣の依頼があり、江川孝准教授ならびに島田憲一講師を派遣した。江川孝准教授ならびに島田憲一講師は、災害医療およびへき地医療における薬剤師職能に関する研究を行っています。

 

 

  

島内唯一の医療機関である三宅村国民健康保険直営中央診療所