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【図書館】加藤美奈子先生による図書館スペシャル講座報告

2018-02-16

1月31日(水)13時10分から図書館5階AVホールにて、生活実践科学科の加藤美奈子先生に「あの「文豪」はどのような手紙を書いたのか–倉敷市蔵「薄田泣菫文庫」所収書簡をめぐって」と題して図書館スペシャル講座をご講演いただきました。

 倉敷市出身の薄田泣菫(すすきだきゅうきん)は、詩壇で活躍し、のちに毎日新聞社に入社します。その生涯で芥川龍之介、菊池寛、田山花袋、国木田独歩、志賀直哉といった日本文学史上に名を馳せた文豪たちより重要な手紙を受け取っており、今でも自筆の書簡が薄田泣菫文庫に残っていました。筆で書かれた巻物や原稿用紙などの書簡の写真を参考図版として示してくださり、肖像写真掲載依頼に対して送付を断る内容を綴った森鴎外書簡や新聞連載となった『生まれ出る悩み』の有島武郎自筆原稿など、所収されている様々な書簡や原稿について説明をしていただきました。その書簡からは文豪たちの人柄や思想、人間関係を垣間見ることができました。また、文学者たちがキャラクター化された「文豪」ゲームにも触れられ、今人気であることも教えていただきました。

 講演終了後、熱心な質問がたくさん寄せられました。薄田泣菫を初め、関わりのあった文豪たちについてもう少し知りたいという気持ちが湧いてきました。ご講演いただいた加藤先生、ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました。