就実大学 人文科学部 総合歴史学科

2025.03.11 

2024年度ゼミ旅行(日本史コース・三田ゼミ)

授業・課外研修など

 2025年2月14日・15日と、三田ゼミ4年生5名とゼミ旅行を実施しました。行き先は滋賀県で、14日は近江八幡、15日は彦根を見学しました。

 近江八幡は、1583年に豊臣秀吉の甥・豊臣秀次が八幡山城を築くことを決め、織田信長の築いた安土城から建物や城下町などを移築しました。これにより、近江国の中心地と位置づけられましたが、秀次の失脚もあり、1595年に八幡山城は廃城となりました。しかし近江八幡は江戸時代を通じて商業都市として発展し、多数の近江商人を輩出しました。現在も江戸時代の町並みがよく残り、八幡堀とその周辺は重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。14日は、日牟禮八幡宮を見学後、城が築かれていた八幡山にロープウェイであがりました。良い天気で、琵琶湖や比良山系を眺望することができました。その後、近江商人の住宅(旧西川家住宅・旧伴家住宅)や資料館を見学してまわりました。現在も活躍する近江商人のルーツを確認するとともに、日牟禮八幡宮で行われる個性的な祭礼の様子についても学ぶことができました。

 彦根は、近江八幡より20㎞ほど北に位置しています。1600年の関ヶ原の戦いの後に、近江国北東部を支配することになった井伊家が彦根に城を築いたことにより、以後近江国北部の重要な都市として発展しました。幕末の大老・井伊直弼が藩主となるまで長い時間を過ごした土地としても知られています。15日は、午前中に藩主庭園の玄宮園と彦根城天守閣を見学しました。玄宮園は後楽園によく似た雰囲気があり、江戸時代の武家文化の共通点にふれることができました。彦根城天守閣までの道のりは険しく、八幡山城と同様に彦根城も山城であることや、巨大な縄張りを実感することができました。午後は、彦根城博物館の学芸員・北野智也さんの案内で、城下町のフィールドワークに出かけました。古地図をもとに、城下町の成り立ちや、昔の痕跡がどのように残っているかを学びました。なかでも、細い路地によく似た大きさの古い町家が並ぶ、彦根によく残る足軽町の様相は興味深いものがありました。

 旅行前は寒波の影響を心配しましたが、両日とも好天に恵まれ、学生たちは、よく歩き、熱心に見学し、充実した旅行となりました。二つの見学地を通して、地域の歴史的な展開のつながりや、それぞれに発展した固有の様子を勉強することができました。

(文責:三田智子)

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