2025.02.09
授業・課外研修など
2025年2月3日(月)から5日(水)にかけて、地域史特殊研究2Bの受講者有志6名と国立民族学博物館を見学し、その後、京都にてフィールドワークを行いました。風が強く雪が舞う日もありましたが、実りのある学外研修でした。
「地域史特殊研究2B」では、人類学において必須となるフィールドワークについて、その方法と計画を立てながら実践的に学んでいく授業です。地域が共有している価値観を明るみにしていくための手法について、自身がフィールドワークをしていく中で体得していくことを目的としています。授業にて人類学やフィールドワークについて学んだ後、今回の学外フィールドワーク研修を行いました。
2025年2月3日(月)は、国立民族学博物館 名誉教授 池谷和信先生に1時間ほど解説して頂きながら展示物を見学しました(写真1)。館内を周ると約5キロもあるそうです。大切なことは、そのほとんどの展示が世界の人びとの「日常」を展示しているということです。世界の人びとの「日常」を知ることによって、これまで自分たちが当たり前すぎて考えもしなかったことに気が付くことができました。例えば、普段私たちが身に付けるものや聞く音楽、そして食べるものが、本来いかに多様性に溢れたものであったか、また、私たちにとっての“装飾”“音楽”“食”が産業経済の中で文明化され統一された姿であることを肌で感じることができました。1日目は、国立民族学博物館の他にも太陽の塔の内部を見学し、その後、京都に移動しました。
2日目は、京都文化博物館を見学し、各自がフィールドワークをする京都の地域が、かつてどのような姿であったのかを知ることができました。京都文化博物館を見学した後は、翌日にかけて各自でフィールドワークを行いました。
地域史特殊研究2Bの授業では、「京都=古都のイメージの創出」や「境界論から見る墓地と鬼門」、「お土産を対象にしたフィールドワーク」などの題材で、京都を学習しました。学外研修では、それぞれが授業内容で興味を持ったものについてフィールドワークを計画し実践していきました。履修者の一人でフィールドワーク研修参加者の門口さんは、猿が鬼門封じとして祀られている神社周辺でインタビューを実施し、ここでの聞き取りをもとに滋賀県の日吉大社でもフィールドワークを行いました。また、同じくフィールドワーク研修参加者の高須さんは、美観地区など整備されてきた区画とそうでない区画でフィールドワークを行い、両者の鬼門の数や種類の違いについて調査しました(写真2)。
学生にとって京都は、これまで新入生研修旅行など何度も訪れてきた場所ですが、観光で訪れた際には持ち合わせていなかった新たな視点に立ってフィールドワークをすることで、京都についてまた私たちの日常についてそれぞれが新たな発見をしてくれたことがとても良かったと思います。
(文責:杉山)


