就実大学 人文科学部 総合歴史学科

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2022.02.02 

【社会教育主事課程】御津公民館「多文化カフェ」参加&外国人在住者へのインタビューの記事を掲載しました。

授業・課外研修など

 2021年11月28日に、社会教育主事課程の科目(生涯学習支援論Ⅰ・Ⅱ)の授業の一環として、岡山市立御津公民館で開催されている多文化カフェに参加しました。また昨年度に続き、日本語教室の講座に参加する外国人の若者たち(中級クラス5名)にインタビュー調査を実施しました。

 多文化カフェは、御津公民館で毎週日曜に行われる日本語教室に通う外国人の住民が、地域住民と軽食をともにしながら交流を行う月に1度の取り組みです。新型コロナ感染拡大防止に留意しつつ実施しました。ホットドッグとスープを傍らに、野外の中庭でグループごとに歓談しました。リラックスした雰囲気のなかで、自己紹介や個々の興味・関心について談話することができたようです。その後、からだを動かしながら楽しむゲームとしてしっぽ取りゲームを行いました。

 インタビュー調査は、事前に前期から準備を進め、実施しました。あらかじめ昨年度の調査報告書を検討し、その課題や視点を明らかにし、調査設計を行いました。公民館の活動、日本語の学習、御津地域のこと、現在の仕事、日本のことや生活、母国(出身地)のこと、新型コロナウィルス感染拡大の影響、情報の収集・伝達、今後や将来のこと、学生への質問などを外国人の方々にたずねました。最後に受けた外国人の方々からの真剣な質問に、学生たちは戸惑いつつも自らの生活やこれからを振り返り、考えを述べる場面が印象的でした。

 後日、学生たちは録音した音声データを分担してトランスクリプトを作成し、インタビュー・データの考察を行いました。その考察は報告書としてまとめ、授業で発表しました。学生たちの考察をうけて、今後の取り組みに関するアイディアを得ることができました。次年度も同様の取り組みを行う場合は、「インタビューする側/される側」という形式の調査法だけではなく、別のアプローチも開発していく必要があると感じました。相互に交流を深めつつ、外国人の若者たちの考えや実情を明らかにするために、(1)相互に質問や意見が出し合えるような座談会形式で実施し、その記録を分析する、あるいは(2)ワークショップ形式でいくつかのテーマで話し合う様子を撮影・記録し、その内容ややりとりを分析するなどの方法も検討したいと思います。

(文責:中塚)

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