就実大学 人文科学部 総合歴史学科

2019.12.19 

2019年度 日本史コースゼミ旅行の様子を掲載しました。

授業・課外研修など

 20191130日~121日に、三田ゼミ3年生8名とゼミ旅行を行い、高知県高知市を訪問しました。前期の間にゼミ生と相談して行き先を決め、後期にはゼミ旅行にむけて、勉強会を行いました。江戸時代の城下町高知に関するテキストを読み、高知での見学ルートなども決めました。当日はさいわい天候もよく、フィールドワークでは、城下町高知の構造を体感することができました。その様子については、以下のゼミ生の見学記をご覧下さい。

                         (文責: 三田)

 1130日から2日間、三田ゼミで高知県高知市へ、土佐藩の城下町の遺構を訪ねるゼミ旅行を行った。

 初日は、まず大川筋武家屋敷資料館を見学し、近世の武家屋敷の構造を学んだ。当初は位の低い武士の屋敷という心づもりで見に行ったが、実際に見てみると高い位の武家であったようで、立派な屋敷に蔵まであり、非常に見応えのあるものであった。その後高知市の南側を流れる鏡川へと向かい、城下町を守る堤防の外側に築かれた築屋敷や、旧山内家下屋敷長屋展示館、山内神社などを見学し、築屋敷と城下町とでは高低差があることや、古地図に載っている地名が現在もそのまま残っていることなどを学んだ。そして最後に、高知城へ登り、高知城下を一望した後に、高知城歴史博物館を見学し、長宗我部時代から山内時代、そして廃藩置県を経て現代へと続く高知市の歴史を学んだ。

 2日目はバスでさらに南へ下り、五台山展望台へと登った。そして竹林寺、牧野植物園と五台山の観光地を見学した。この日はあまり天気が良くなかったものの、季節の植物や紅葉などが見られ、穏やかな時間を過ごすことができた。午後は自由行動となったため、私は再び高知城下町へと戻り、龍馬の生まれたまち記念館を見学し、坂本龍馬が住んでいた町や、一日目に訪れた築屋敷についてなどを学んだ。

 このゼミ旅行を通して、近世の城下町の構造について、高知市という具体例をもとに深く学ぶことができた。特に築屋敷は印象に残っており、一見すると丘や高台にあるように見えるが、実は堤防と一体化して高くなっている住居が、なんとも不思議な光景であった。今回の貴重な体験を、今後の学習や卒業研究に活かせるようにしたい。

河野耀志(総合歴史学科3年)

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