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教育心理学科講演会・研究発表会

就実大学教育心理学会講演会に参加して 2013/8/7

2013-08-07

日程:2013年8月7日

就実大学教育心理学会では、毎年講演会を開催しております。今年度は香川県立高松西高等学校の養護教諭柳谷貴子先生にご講演をお願いしました。参加した学生のレポートを紹介します。

Mさん(1年生)

就実大学教育心理学会の講演会が行われ、香川県立高松西高等学校の養護教諭、柳谷貴子先生が来てくださいました。講演会の題は「保健室経営からみえる子ども・教師・学校」で、主に養護教諭の職務について話してくださいました。

 

まず一つとして、健康相談があります。養護教諭は、生徒・教師問わず、悩み相談を受けることも仕事の一つです。しかし、相談しづらい人もいます。そのため、柳谷先生の学校では、婦人科・眼科・歯科等の様々な分野の専門医に学校に来てもらい、相談できる場所を設ける工夫を行っていました。保護者にも配布プリントで知らせ、気軽に相談できるようにしていたのが印象的でした。

 

他に、保健指導があります。養護教諭である柳谷先生が学年ごとに違った内容の保健の授業を何時間か担当し、授業の最後に生徒に感想や質問を書いてもらうというものです。後に機会をもらって生徒の質問一つ一つに必ず答えるようにしているそうです。特に柳谷先生が担当していらっしゃる性教育の授業に関しては、直接質問しづらい内容も多いため、質問でき、尚且つその疑問に答えてくれる機会があるのはとても大切に感じました。

 

 

柳谷先生が、養護教諭は男性がなってはいけないなどという記述はどこにもないのに、男性の養護教諭が少ない、とおっしゃっていました。男子生徒にとっては男性の養護教諭の方が話しやすいことも多いだろうし、私も疑問に思っていたことで、とても共感しました。私自身養護教諭の資格取得を目指しており、現職が養護教諭の方の生の声はとても勉強になりました。柳谷先生に来ていただき、本当に感謝しています。

 

 

 

Oさん(2年生)

8月7日水曜日、14時から15時30分の日程にて香川県立高松西養護学校で養護教諭をされている柳谷貴子先生を講師としてお招きし、「保健室経営から見える子ども・教師・学校」というタイトルで講演をしていただきました。ご自身で製作なさったスライドを用い、実際に現場に出た際に最低限知っておくべき事柄や、保健室経営をスムーズに行うためのコツなどをわかりやすく私たちに教えてくださいました。

 

先生がお話してくださった内容は普段学ぶ機会が少ないながらも覚えておくべき事が多く、私自身もとても勉強になりました。柳谷先生は勤務されている学校で「健康相談」と称し、実際に医師を呼んでの相談会の場を設けたり、生徒から受けた質問は専門医の知識を借りながらもすべて回答したりととても教育熱心な方なのだということがわかりました。この講演会で学んだことを今後に生かしていきたいと思います。

 

 

 

Aさん(2年生)

養護教諭のベテランである柳谷先生に、保健室経営からみえる子ども・教師・学校という題で講演していただきました。

一言に養護教諭といっても、ずっと保健室にいて楽そうだと以前思っていましたが、そんなことは間違いで学校の中で様々な仕事を担っており、とても重要で欠かすことのできない存在であることを改めて感じました。

 

先生の学校では学校の中に養護教諭が2人いる複数配置がとられているそうで、それにより行動範囲が広がり、円滑に保健室経営が進むことができると知りました。1人+1人の成果が2以上にならないといけないという言葉が心に残りました。

 

また、重要な養護教諭の仕事の1つである保健学習へのかかわりは年に3回しかないことに驚きました。その短い間で、子どもたちに興味をもたせるような教材、理解してほしいことをきちんと伝えるための努力は怠ってはいけないなと思いました。

 

私は養護教諭を志望しているわけではないのですが、保健学習の進め方等参考になることがいくつもあり、勉強になりました。行き詰まってもとにかく笑顔で子どもたちと接することが大切だとわかりました。今回先生が講演して下さったことを生かしていけるように、今後の勉強に繋げていきたいと思います。