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表現文化学科学科行事

文学散歩:赤穂城を訪ねる「忠臣蔵」ツアー

2014-02-14

平成26年2月13日(木)、表現文化学科の学科行事「文学散歩」として、赤穂への日帰りバスツアーが実施され、希望者の学生約30名が参加しました。

 

日本の歴史に大きな足跡を残した「元禄赤穂事件」を描いた「忠臣蔵」世界の作品群は、その後の文学・芸能に多大な影響を与え、日本人のDNAにしみ込んだ物語世界となりました。しかし昨今、「忠臣蔵」を知らない世代は増えています。日本の表現文化の理解に不可欠な知見を得るため、今回は兵庫県赤穂市の赤穂城址周辺を訪ね、「忠臣蔵」世界を知る学習を行いました。

 

行きのバスの中では表現文化学科の中西教授による元禄赤穂事件と忠臣蔵文化のレクチャーがありました。文楽や歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」や萬屋錦之介主演のテレビドラマ「赤穂浪士」、ハリウッド映画「47RONIN」などの映像を、次々にバス備え付けのモニターに映しながらの解説でした。

 

 

今回は、3人の学生が実行委員となり、ツアーの企画・運営に携わりました。今回の企画のメインは学生の発案による「史跡探索ゲーム」。与えられたヒントをもとに4つの史跡を巡って証拠写真を撮って来るという、ウォークラリー的ゲームです。


上の写真は、探索ゲームの正解のひとつ、刃傷事件の第一報を伝えるために江戸から赤穂に急いだ藩士が、城下に入ってこの井戸の水で一息ついたと言われる「息継ぎの井戸」です。参加した学生たちは「陣太鼓を持った大石内蔵助像」といった簡単なヒントから、グループごとに赤穂城周辺の史跡を探し歩きました。スマートフォンで検索したり、地元のボランティアガイドさんに聞いたりしながら、次々に指定の史跡を見つけて行きました。

 

昼食後は赤穂市立歴史博物館を訪れ、忠臣蔵関係のビデオ資料を視聴した後、学芸員さんによる義士コーナー展示品の解説を熱心に聞いていました。ドラマなどでは必ず登場する赤穂浪士の「血判状」は実は存在していないと考えられることなど、意外な史実を数多く知ることが出来ました。

 

参加者からは「忠臣蔵に興味がわいた」「史跡探索ゲームがとても楽しかった」「(博物館の)浮世絵の繊細さに感動した」といった声が聞かれました。