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心理学部が西大寺高等学校の生徒たちの探究活動をサポートしました!(堀田准教授編)

2026-07-17

日程:2026年7月7日 ~ 2026年7月7日

就実大学心理学部の堀田准教授が,岡山県立西大寺高等学校の「総合的な探究の時間」の一環で大学を訪れた生徒たちの相談に応じ,探究活動のヒントとなる助言やテーマを深掘りするための対話を行いました。

今回相談に訪れた生徒たちは,「現代の中高生は学校で浮くのを恐れて周囲に合わせがち」という問題意識を持ち,その原因は本人の心だけでなく個性を出しにくい環境にもあると考え,「学校生活において,どのような環境があれば安心して自分の個性を出せるのか」という解決策を探るためにこのテーマを選んだとのことでした。

生徒たちからの「失敗を恐れて個性を出せない人に,どのようにアドバイスをしますか?」という質問に対し,堀田准教授は「そもそも個性はすべての人にとって発揮すべきものなのかどうか」「個性の発揮の仕方にも色々あるのではないか」といった本質的な問いを投げかけました。さらに,個性を出すことだけに目を向けるのではなく,制服を例に挙げながら,逆に「没個性であることのメリットや意義」についても調べ,個性を発揮することと対比的に捉える視点を持つことの大切さが示されました。思春期特有の「自分を表現したい」という欲求と,校則のある学校生活という枠組みのなかで,どのように「個性」と向き合っていくべきか,対話は深く進んでいきました。

一方,アドバイスのあり方そのものについても踏み込んだお話がありました。一律の正解や決まった手順がある技術的な指導とは異なり,人の性格は一人ひとり異なるため,誰にでも当てはまる方法を示すことの難しさについて解説されました。そのうえで,人の心理が関わる問題では,他者からのアドバイスをそのまま実践するのではなく,まずは自分が個性を発揮することへの不安やためらいを自覚し,「何のために個性を発揮したいのか」という自己理解を深めることの大切さについて語られました。

さらに,「学校や職場で個性を発揮しにくくなる心理的要因については何がありますか?」という質問に対し,堀田准教授は,近年注目されている「心理的安全性」という概念を提示し,組織や集団のなかで自分を出せる安心感をどう形成していくか,また互いの個性をどう受け入れ合っていくかという,相互理解の重要性についても言及されました。もし他者の自己主張を受け入れられないケースがあるならば,相手側の問題だけでなく,自分自身の内面にある要因にも目を向ける必要性があることを指摘されました。そのうえで,自分も相手も大切にする自己主張の技法「アサーション・トレーニング」の視点に触れ,周囲と調和しながら個性を生かすための具体的なヒントを提案されました。

当日は,生徒たちが堀田准教授の言葉をじっくりと聴き入っている姿が印象的でした。専門的な研究を重ねる大学教員とのディスカッションを通じて,高校生たちが視野を広げ,探究活動を前進させるための気づきやきっかけをつかんでくれたのであれば幸いです。