お知らせ就実公開講座
2026-07-07

人口減少はなぜ止まらないのか?(2026/7/4)
講師:水ノ上 智邦先生(経営学科 教授)
【概要】
人口減少の現状を「出生」と「移動」の両面から解説した。日本の少子化は予測を大きく上回るペースで進行しており、背景には婚姻率の低下や仕事と家庭の両立の難しさがある。人口移動では、10代後半から30代までの若年層が地方から大都市圏へ流出する傾向が顕著である。岡山県内でも、周辺自治体から都市部へ流入した人口がさらに大都市圏へ流出する「重力モデル」の構造が見られる。この流出には、就業・進学環境の格差だけでなく、地方特有の固定的な社会規範や雰囲気も影響していることを示し、地方の現状とこれからの課題を解説した。
【当日の様子】
今回の講座では、身近な社会問題である人口減少に関する最新の知見を、丁寧にわかりやすく説明され、参加者の方々もとても熱心に受講しておられました。
特に岡山の事例をあげて説明された人口移動についての解説では、10代後半から20代の若者が地方から大都市圏へ移動する理由として、就業環境や進学環境の違いと共に、固定的な生き方を強いる地方ならではの雰囲気や社会的規範の存在があることなどを示しつつ、人口減少は止められないにせよ、そうした地域の社会規範のアップデートや、地方でも幸せに生きていくことが出来るという展望につながるようなロールモデルを示していくことなど、今出来ることを具体的に考える視点を得ることが出来、大変印象に残りました。
講演の後の質疑応答でも、様々な角度から質問が出され、関心の高さがうかがえました。