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表現文化学科学科行事

卒業研究発表会 三ゼミ選択説明会・卒業研究発表会が開催されました

2026-02-04

 

 令和八年一月三十日に次年度二・三年生向け表現文化ゼミナール(以下「ゼミ」)選択説明会と卒業研究発表会が行なわれました。これは、これからゼミを選択するわたしたち下級生を対象として開かれる行事です。また卒業研究発表会では、表現文化学科四年生による卒業研究論文概要が発表され、これによって研究の方法と内容の概略がわかります。

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 はじめに行われたゼミ選択説明会では、次年度より本格的にゼミに所属する現一・二年生に向けて、現三・四年生が各ゼミから二名ずつ登壇し、所属ゼミの特徴や研究活動について説明を行いました。ゼミ所属後の二年間の活動スケジュールや、過去の卒業研究のテーマ、指導教員による指導の進め方などについて、実際にゼミで学んできた先輩の立場から紹介がなされ、参加した学生にとって、ゼミ選択を考えるうえで非常に参考となる内容でした。

 続いて行われた卒業研究発表会では、瓦井裕子ゼミ(古代文学)から耕田美桜さん、岩田美穂ゼミ(日本語史)から白石明日美さん、岡本悦子ゼミ(身体表現)から小川なな子さんの三名による卒業研究の概要発表が行われました。発表会の冒頭では、学科長の浅利尚民先生より、「二年生の皆さんも、いずれは卒業研究を発表する立場になるので、研究内容だけでなく、発表の仕方にも注目して聞いてほしい」という挨拶があり、会場は引き締まった雰囲気に包まれました。

 まず発表を行ったのは、耕田美桜さんで、研究タイトルは「『源氏物語』における明石姫君の容姿表現」です。本研究では、『源氏物語』に登場する明石姫君の容姿が、作中でどのように描かれているのかに注目し、その表現の特徴と意味について考察がなされました。耕田さんは、明石姫君の容姿が、直接的な美の描写によってではなく、立場や振る舞い、他者からの評価などを通して間接的に表現されている点に着目し、そうした描写が人物像にどのような奥行きを与えているのかを分析されていました。また、明石姫君の置かれた境遇や物語上の役割を踏まえることで、平安文学における女性美の価値観についても示唆的な考察が行われていました。

 次に発表を行ったのは、白石明日美さんで、研究タイトルは「岡山における香川県出身大学生の方言受容の分析」です。本研究では、岡山県で生活する香川県出身の大学生を対象に、香川方言がどのように受け止められ、使用されているのかを調査・分析していました。白石さんは、調査を基に日常生活における香川方言使用の場面や意識の変化を明らかにし、初対面や公的な場面では共通語を用いる一方で、親しい関係では香川方言が維持される傾向があることを示しました。また、意味のずれが生じやすい語については使用を控えるといった回答も見られ、方言が話者の対人関係や場面選択と密接に関わっていることが指摘されていました。地域的に近い岡山と香川の関係性に着目した点も特徴的な研究でした。

 最後に発表を行ったのは、小川なな子さんで、研究タイトルは「Pain is Beauty」です。本研究は、身体表現によるダンス作品の創作と、その過程を記した創作ノートをもとにした実践的な研究でした。小川さんは、これまで積み重ねてきたダンス経験が、時に表現の幅を狭めてしまうことに直面し、創作の中で迷いや痛みを抱えながら試行錯誤を重ねてきた過程を作品で表現されたそうです。「痛みを否定せず、成長の一部として捉える」というテーマのもと、完成された美しさだけでなく、創作途中の葛藤や不確かさを身体で表現する試みがなされており、表現文化学科ならではの研究内容となっていました。

 来年度からゼミで卒業研究をする現二年生にとって、ゼミ選択の前に上級生の研究内容を知ることのできる、有意義な機会でした。説明をしてくださった先輩方、発表をしてくださった先輩方、どうもありがとうございました。

(上枝、鹿島、杉尾、杉本、坪田)