総合歴史学科新入生研修旅行
2025-04-24
2025年4月18日(金)から19日(土)に、新入生研修旅行を実施しました。2025年度は94名の新入生を迎え、1泊2日で神戸市垂水区舞子地区(五色塚古墳・小壺古墳、孫文記念館、橋の科学館、舞子海上プロムナード)と、京都市内を訪問しました。
■事前学習
研修旅行前日の17日(木)の総合歴史基礎ゼミナールの合同授業では、旅程や留意事項を確認した後、事前学習を行いました。
まず、若見准教授が集合時間や集合場所、旅程や宿泊先、携行品などの確認をしました。続いて、三田准教授が個人課題の作文のテーマや、グループワークの写真の撮影に関する説明をしました。
その後、鈴木准教授が五色塚古墳と小壺古墳に関する講義をしました。『日本書紀』にも記載される五色塚古墳(全長194m、全国7番目の規模)は、葺石が多色であったことから五色塚と称されるとともに、円筒埴輪が多く遺されていたことから千壷古墳とも呼ばれています。古墳時代前期(後葉後半)の各地の古墳と比較し、古墳の調査や整備の背景、形状や特徴、立地などから、当時の政治秩序のあり方に関する考察が示されました。
また、清代末期の革命運動の指導者として知られる孫文と日本との関係について、渡邉准教授が講義をしました。孫文は日本に亡命後、1895年から1907年のあいだに神戸に10回訪問したとされています。そのさい、孫文は支援者でもあった中国人実業家の呉錦堂の別荘を訪れたこともありました。呉錦堂が建築した移情閣は、明石海峡大橋の建設にともない移築され、現在は孫文記念館となっています。



■研修旅行の様子
研修旅行初日の18日(金)は、岡山駅市営南駐車場に8時に集合しました。学科長の挨拶と添乗員の説明のあと、バスに乗車して8時30分に出発しました。その後、サービスエリアで休憩をとりつつ、11時頃に五色塚古墳・小壺古墳に到着しました。



五色塚古墳・小壺古墳では、神戸市職員(学芸員)の方々に解説と案内をしていただきました。五色塚古墳は、日本で最初に復元整備された古墳で、前方部の葺石は発掘当時の石を修復しつつ保存し、後円部の葺石は新たな石を用いて再現されたそうです。古墳の輪郭に沿って埋められた鰭付円筒埴輪や鰭付朝顔埴輪は、周囲と隔てる壁や境界のような役割を果たしていたのではないかという解説もありました。また、五色塚古墳の隣には小壺古墳という円墳があります。五色塚古墳からその全体を見渡したり、小壺古墳の周囲を歩いて眺めることもできました。






午後からは、ティオ舞子にある食事処で昼食をとり、舞子公園内にある孫文記念館・舞子海上プロムナード・橋の科学館を見学しました。



孫文記念館は、孫文直筆の書やゆかりの品々が展示され、その生涯とともに、日本における活動や神戸との関わりなどが解説されていました。国の重要文化財に指定されている建物は、八角三層の中国式楼閣で、金唐紙の壁紙や暖炉付近の英国調タイルが印象的でした。
舞子海上プロムナードは明石海峡大橋の橋げた内部の展望施設で、海面から約47mの高さに回遊式の遊歩道や展望ラウンジがあります。明石海峡を行き交う船の様子や海浜の様子を眺めるなど、高所からの展望は絶景でした。また、ガラス張りの床から海面を覗くなど、スリリングな体験をすることもできました。
橋の科学館では、模型や映像、体験型展示などを通して、明石海峡大橋をはじめとする本州四国連絡網橋の建設に使われた架橋技術について学ぶことができました。









19日(土)は、京都市内の各所を訪問するなど、各班で自主研修を行いました。本年度は、金閣寺、龍安寺、仁和寺、北野天満宮、二条城、京都御所、八坂神社、清水寺、建仁寺、京都国立博物館、豊国寺、三十三間堂、東寺、伏見稲荷大社、平等院鳳凰堂など、見学先もバラエティに富んでおり、班ごとに特色のある旅程となっていました。
15時30分に京都駅烏丸東口に集合し、16時02分の新幹線(のぞみ73号)で京都駅を出発し、17時05分に岡山駅に到着後、解散しました。研修旅行の経験が、仲間づくりや大学での学びの足がかりとなることを期待しています。



(文責:学科長 中塚)