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人文科学専攻発表会

大学院 人文科学研究科 修士論文中間報告会が開催されました!

2022-12-09

2022年12月8日(木)17:00より、D101教室において、大学院人文科学研究科の修士論文中間報告会が開催されました。

今回は、歴史学領域1年次の2名による報告でした。報告者と題目は以下の通りです。

 三輪竜太「毛利氏における御四人体制の成立について」
 綾 悦子「江戸後期における備前河本家の存在形態」

三輪報告は、戦国大名毛利氏における「若き当主(輝元)を支える体制」=「御四人体制」について考察したものです。旧来の「年寄」「奉行」といった存在との関係が問題点として挙げられました。報告で使用された「官僚制」という用語や、それと対立する「人格的支配」といった概念について質疑がなされました。

綾報告は、岡山城下の有力な商家である河本家の文化活動について考察したものです。同家にまつわる文物をめぐり、広い範囲にわたる文化的交流が指摘されました。研究の方向性として「都市史研究として進めるならば、行政や商家の経営について軸足を置くべきではないか」「文化活動に軸足を置くならば、他に比較検討対象を設けるべきではないか」などの提言がなされました。

他分野の教員からの質問だけでなく、学部生からの質問もなされるなど、今回は長時間にわたり、活発な議論が展開しました。

次回の大学院行事としては、2023年1月6日(金)17:00~(A館3階)の公開説明会が予定されています。特に、教員・学芸員志望の方にとっては有意義な進路選択の一つです。よろしくご参加のほど、お願いをいたします。