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初等教育学科学科行事・授業など

支援機器の体験をしました

2022-08-05

特別支援教育に関わる授業科目でアシスティブ・テクノロジー*や療育機器**の体験をしました。

 

パソコンを視線によってコントロールする視線入力機器の体験(写真1)をしたり、障害のある子どもの成長を促進する目的で使用される療育器具(図2)を使って楽しく遊んだり、音声言語でのコミュニケーションが得意でなくても伝えることができるように工夫されたハイテクAAC機器を利用してコンビニで買い物したり(写真3)、ポジショニング用クッションの効果を経験したり(図4)と盛りだくさんの体験をしました。

(活動に当たっては、感染に十分注意し、手洗いや器具の消毒、マスクの着用を徹底して実施しました。)

学生の感想から

Aさん

感覚統合や視線入力、コミュケーションツールを活用した買い物体験を行いました。感覚統合の体験では、姿勢を安定させるためのクッションやふわふわ、ゆらゆらした感覚が分かるようなブランコやビッグボールを使った遊びの体験をしました。姿勢を安定させるクッションを体験して、実際にどれだけ姿勢の安定感が違うかがわかりました。また、身体が固定されるので私たちが活用しても居心地いいと感じることがわかりました。視線入力は、私は眼鏡をかけていたので視線の軌道が機械に伝わりにくく、文字入力するのに苦戦しました。また、目が乾きかなり疲労も感じました。視線入力はとても便利だと思う反面、使用する人の健康に気をつけなければならないと思いました。

Bさん

身体を動かして実体験できたのでとても楽しく、色々学ぶことができました。今回特に印象に残ったのは、コミュニケーションに用いるアシスティブテクノロジーを使った経験です。声が出せなくても、身体の一部を動かすことができれば、スイッチを使って文字入力したり、音声読み上げを利用して意思疎通したりすることができます。また、音声言語が使えず身体も動かなくても、視線入力という方法でコミュニケーションすることができました。会話ができなくても、適切なタイミングでスイッチを押せば音声が再生されるものもありました。これらの機器は、環境によって聞こえにくかったり伝わりにくかったりとまだ課題が多くあります。しかし、言葉を伝える手段、コミュニケーションをとる手段が増えていくことはとても良いことだと私は感じました。

*アシスティブテクノロジー テクノロジーを使って、活動や生活がよりよくなるように支援する技術の総称。今回は、視線入力とハイテクAAC機器を体験しました。

**子どもの発達を促したり、リハビリの目的で使用されたりする様々な遊具の総称。今回は、ビッグボール、ブランコを体験しました。