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総合歴史学科新入生研修旅行

2022年度 新入生研修旅行の記事を掲載しました。

2022-04-27

 2022422日、新入生研修旅行が行われました。行き先は、高梁市成羽美術館と備中神楽の文化がある成羽町の町並みと、ベンガラの町並みで知られる吹屋ふるさと村です。新型コロナの影響で、過去2年にわたって中止となっていましたが、今年は日帰りで実施することができました。

 さきだって4月21日の合同の基礎ゼミナールの授業で、研修旅行の事前学習を行いました。見学先の成羽美術館の特別展の内容や、成羽町や吹屋ふるさと村のまち歩き散策の見どころや視点を学習しました。

 朝9時に学科生101名と教員12名が大学正門ロータリーに集合し、5台のバスに分乗して出発しました。感染防止のため、バスの定員の半分の人数で乗車しました。およそ1時間15分で、成羽美術館に到着です。先に美術館見学をするグループと成羽の町並み散策をするグループに分かれ、行動開始です。これも密にならないための工夫でした。

 成羽美術館は、特別展「芸術家 児島虎次郎の古代エジプト蒐集記」が開催されており、児島虎次郎の新たな一面を見ることができました。成羽の町並み散策は、一週間前の基礎ゼミでの地図を使った事前授業を思い出しながら、実地にかつての陣屋町の気配を感じつつ、道がクランクになっていることや、かつての陣屋跡などを確かめつつ散策しました。

 美術館見学と散策を終えると、再びバスで吹屋へ移動しました。まず「ラフォーレ吹屋」で昼食をとり、終わったグループから徒歩で出発して、ベンガラの街並みを散策しました。吹屋は吉岡銅山で栄えた町で赤銅色の屋根瓦とベンガラ色の建物が独特の町並みを成しています。明治維新を扱った映画のロケが行われたこともあるとのことでした

 「旧吹屋小学校」は、現存する最古の木造校舎とのことで、1909年に開校し2012年に閉校するまで小学校として使われていました。その後、修復を経て前日の421日に公開されたばかりでした。

 「旧片山邸」と「郷土館」は、ベンガラの製造販売で財を成した片山家の家屋で、その繁栄が偲ばれる立派な木造建築です。家の中に上がれるので、近世日本の商家の木造家屋の構造をつぶさに見ることができ、また、ベンガラの製造工程の一端を知ることもできました。

 従来と違って、日帰りでの実施ではありましたが、班ごとに行動することで、学生たちがお互いに打ち解けていく様子がわかり、入学後すぐにこうした研修旅行を実施することの大切さを痛感しました。また、感染防止のために車内では会話を控えるという事前の指導を、みんな守ってくれました。天気にも恵まれ、少し日に焼けた人もいたようですが、大学に帰着した学生たちが、笑顔でバスを降りて行ったことが印象的でした。

(文責:学科長 井上)

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