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就実教育実践研究センター研修『幼児期の学びと育ちを大切につなぐ』

2021-09-17

就実教育実践研究センター主催の研修会を開催しました。

今回は,コロナ禍における開催のため,感染対策を講じながら,対象を就実こども園の教諭の先生方に限定して開催しました。本学短期大学の池田明子教授を講師として幼小接続のあり方に関する研修会を行いました。

以下,研修会に参加した黒田先生よりレポートが届きましたのでご紹介いたします。

 

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『幼児期の学びと育ちを大切につなぐ』 〜学びの芽生え(幼児期)から自覚的な学び(児童期)へ〜

 

 幼小連携や幼児期の学びと育ちについて改めて考えることができる研修でした。就学前になると保育の中に小学校入学を見据えた学習的な内容を意識するようになります。しかし,幼児は遊びを中心として,頭も心も身体も動かして様々な対象と直接関わりながら総合的に学んでいきます。その為,幼児期から小学校のような学習的な内容を進めいていくことよりも,他者との関わりや遊び・原体験を通して「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を育むことができるようにすることが重要であることを改めて感じることができました。

10の姿とは

1.健康な心と体,2.自立心,3.共同性,4.道徳性・規範意識の芽生え,5.社会生活との関わり,6.思考力の芽生え,7.自然との関わり・生命尊重,8.数量や図形,標識や文字などへの関心・感覚,9.言葉による伝え合い,10.豊かな感性と表現

である。

 また、保育者は幼児が様々な遊びを経験することができるように、環境や保育を設定していくことが重要であり,遊びを取り入れることを保育の目的にするだけではいけないことを学びました。幼児に「活動の中にどのような気づき・育ちがあって欲しい」,「この経験を通じて〇〇の育ちにつながる」といったように子供の一つ一つの遊びや活動に明確な”ねらい”や”願い”を持つことが幼児期の学びにおいて極めて重要であると考えることができました。

 今回の研修で学んだことを登園のクラス間,学年間の連携に取り入れるだけでなく子どもたちが巣立っていく小学校及び教師との連携を見据え今後の保育に活かしたていきたいと思います。

就実こども園 黒田慎太郎

 

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