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総合歴史学科授業・課外研修など

【社会教育主事課程】御津公民館「猟師が作る本気のシシ鍋講座」参加の記事を掲載しました。

2021-02-09

 20201219日に、社会教育主事課程の科目(生涯学習支援論III)や社会学ゼミの授業の一環として、岡山市立御津公民館、御津猟友会、地域住民が共催する「猟師がつくる本気のシシ鍋講座」に参加しました。

 場所は、岡山市北区の御津地域にある「青空市場五城村」です。この講座は旧住民と新住民の交流から生まれた企画で、旧住民のこれまでの活動や思いをふまえ 移住者など新住民が提案する新しい考え方を融合し、持続可能な学習活動や地域づくりを目指しています。この企画に本学の学生も参加させていただきました。

 本企画の実施にむけて、前期のオンライン授業(2020年7月22日)に御津五城に移住してこられたNご夫妻にリモートで参加していただき、地域の活動についてお話をうかがいました。また、後期の対面授業(2020年10月21日)では、御津五城で農業をしながら猟師をされている方々や移住者の方、御津公民館職員の方々の6名に大学まで出前講義に来ていただきました。また、 事前学習として「鳥獣害問題」や生活環境に関する文献の講読とディスカッションを行いました。

 当日は、感染対策を十分にとりながら講座を実施した後、地域の関連施設の見学を行いました。 まず、11時から 1 時間ほど焚き火を囲んで猟師や地域の方々のお話をうかがい、質問や意見の交換を行いました。人々の生活様式の変化や環境にあたえる影響により、山に生息していた動物たちが人里に下りてきて、農作物などを食べるなどの被害に苦労しているという実情についてうかがいました。猟師の方々は、いのちを余すところなくいただくという思いで捕獲したイノシシを解体や調理されているそうです。印象的なエピソードとともに、捕獲する方法や捕獲するさいの猟師の方々の思いをうかがうことができました。

  その後、12時から猟師の方々が作ってくださったシシ鍋と五城地域自慢のお米で作られた塩むすび(おにぎり)をいただきました。青空の下で、 シシ肉と大根がたっぷりはいった温かいシシ鍋を、学生たちは美味しそうに頬張っていました。 また、イノシシの脂(あぶら)でつくった、シシクリームの作り方も実演もしていただきました。学生たちは地域の方々に質問や話かけるなどして、積極的な交流を行っていました。

 その後、13時から移住者のNご夫妻が運営する「OMOや454」カフェや宿泊施設など)の見学をさせていただきました。複合施設として地域の新たな交流の拠点となることを目指しているそうです。さいごに、御津公民館の方々のはからいで、御津郷土資料館に少しだけ立ち寄ることもできました。

  本講座の参加や関連の授業を通して、学生たちは新旧の住民たちの地域づくりの取り組みの事例や、人間と動物との共生を考える機会となったのではないかと考えています。

(文責:中塚)