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総合歴史学科講演会

2020年度 史学会主催・岩船昌起氏講演会「自然災害の記録を如何に残すか?-未来の人びとが被災しないためにー」の記事を掲載しました。

2020-11-29

 2020年度 就実大学史学会 学術講演会を開催しました。
 
 2020年11月21日(土)13:30より、本学E館402教室において、就実大学史学会学術講演会が開催されました。講師は岩船昌起氏(鹿児島大学 総合教育機構 共通教育センター教授)、演題は「自然災害の記録を如何に残すか?-未来の人びとが被災しないためにー」でした。
 講演は史学会としては初めてのリモートによるもの(岩船氏はご自宅からの講演配信)で、会場での聴講以外にも、自宅からGoogle meet によって視聴する会員も多く見られました。
 
 講演では、2016年の熊本地震、2011年の東日本大震災を例として、災害の規模や性質、被害の程度、事後の調査や記録方法などについて、具体的な視聴覚資料を用いて進められていきました。災害に対する地理学的なアプローチの方法が良く理解できました。
 特に、途中で示された岩手県閉伊川沿岸での津波を記録したDVD映像には、会場全体が言葉を失うほどの衝撃が走りました。
 
 終盤では、岩手県山田町における災害記録の例が取り上げられ、災害記憶の聞き取りにあたっては、時間や空間など具体的なデータが必要であることが強調されました。
 最後に、避難行動では体力と知力が不可欠であること、自助による速やかな避難行動を可能にするために、日頃から体を鍛え、かつ災害の知識を蓄えておくべきことが説かれ、講演は終了しました。
 
(文責:苅米)

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