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総合歴史学科授業・課外研修など

2019年度 博物館・美術館の見学の記事を掲載しました。

2020-02-07

 今年度前期の730日午前中に岡山シティミュージアムの「世界大恐竜展」、午後に岡山市立オリエント美術館の「ミイラと神々」展を見学しました。34年の学科生が延べで16名参加しました。 

 次いで81日の午後に1年から3年までの学科生15名を引率して、岡山市立オリエント美術館の「ミイラと神々」展を再度見学しました。

 シティミュージアムの「世界大恐竜展」では、ジェーンと名付けられたティラノサウルスの亜成体や竜脚類ディプロドクスの全身復元骨格をはじめとして、さまざまな恐竜の化石や復元模型が展示され、また岡山理科大学によるモンゴル砂漠での発掘調査の模様が動画で紹介されるなど、学術的にたいへん貴重な内容でした。やや残念だったのは、小中高校の夏休みに合わせた開催のため、子供向けの企画も多くあり、会場内がそうした子供たちの声で騒然となっていて、落ち着いて見学できなかったことでした。

 オリエント美術館の「ミイラと神々」展は、死者のミイラを丁寧にこしらえて魂を保ち、来世の優雅な生活を楽しもうと努めた古代エジプト文明と、死者は土にかえるだけであるから、現世の生活を豊かに送れるよう、神々に祈願した古代メソポタミア文明、それぞれの宗教観(死生観)にまつわる文物を対比した展示内容でした。オリエント美術館では近年こうした比較する企画展がたびたび開催されていますが、少なくとも今回の展示に関しては、もう少し詳しい解説がないと一般の入場者には分かりにくいのでないかと感じられました。

 ことしも残念ながら、私が担当するヨーロッパ・アメリカ史の、とくに古い時代に関連した展示はそれほどありませんでした。また最近の傾向として、各美術館・博物館がもっとも集客が見込める企画を小中高校の夏休みに合わせて開催することが多いため、大学生にとっては学期末の試験などで忙しい時期と重なってしまいます。夏の暑さも加わって、学科生の参加が少なくなることをたいへん残念に思っております。  

(学科長 福田)