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心理教育相談室相談室主催行事

第4回公開研修会「ライブセッションと事例から学ぶ認知行動療法」が開催されました(8/18)。

2019-08-20

  第4回公開研修会(心理教育相談室主催)が8/18(日)に開催されました。

  今回は認知行動療法がご専門の田中恒彦先生(新潟大学准教授)を講師にお迎えし,「ライブセッションと事例から学ぶ認知行動療法」というテーマで,講演,ライブセッション,公開スーパービジョンを行いました。

 当日は,臨床心理士を中心に約90人の参加者がお越しになりました。

  最初の午前の部では,田中先生による「事例から学ぶ認知行動療法」のテーマで講義が行われました。認知行動療法は,その有効性が実証されている心理療法として,現在もっとも関心が寄せられている技法のひとつです。

  田中先生は,初学者にもとてもわかりやすくお話しくださり,かつ経験豊富な臨床家からの質問にも丁寧に具体的に答えてくださっていました。

  続いて午後の部では,まず「認知行動療法のライブセッション」が行われました。

  架空の事例のクライエント役を岩佐和典准教授が演じ,セラピスト役を田中先生が実演するという形で,2人の表情をとらえる小型カメラも駆使し,実際のセッションさながらに30分間の模擬面接が行われました。

  その後,参加者の皆さんからの質問をもとに,セッション中に2人の間でどんな相互作用が起こっていたのかを振り返っていきました。

  最後に,「公開スーパービジョン」として,永田忍准教授が医療機関での認知行動療法事例を発表し,田中先生がスーパーバイザーとしてコメントされました。

  実際の経過,田中先生のコメント,参加者の方もまじえたディスカッションを通して,一つの事例に様々な角度から光が当てられました。

  前回の公開研修会(記事はこちら)での「公開スーパービジョン」が好評だったことから,今回も一つの柱としました。また,「ライブセッション」という新たな企画も試み,刺激的な学びの時間となりました。「ライブ」そして「事例」から学べることの大きさを改めて感じられる一日となりました。

  今回で4回目の研修会となりましたが,「ぜひまた参加したい」とのご希望を多くいただき,地域にひらかれた活動を続けていくことの意義を確認できる機会にもなりました。

 

  参加者の皆様,厳しい暑さの中,公開研修会にお越し下さり,誠にありがとうございました。