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表現文化学科在学生・卒業生の活躍

活躍する在学生紹介 第4回(2013年12月号) 教員採用試験合格体験記

2013-12-14

岡山市と大阪府の教員採用試験(国語)に合格した、本学科4年石黒さんの合格体験記です。

 

 

合格体験記

表現文化学科 石黒 由希子

高校の担任の先生にすすめられて

私が教員を目指すようになったのは、高校の担任の先生に「教員になれ! 向いている!」と言われたことがきっかけでした。それから教員という仕事を意識し始め、また、大好きなバスケットボールの楽しさを教えたいという思いもあり、中学校の先生を目指しました。

本学科では、私は古典文学を専攻しました。長編、短編の物語や絵巻物などを、じっくり読み、見て、他の人と考えを交換し合うことで、解釈を深めていきました。また、「見る人のために、読む人のために」を思って、丁寧な字で書く、大切なところは枠で囲う、アンダーラインをひく、色をつけるなどをして、レポートを作成していました。これは、研究室の先生がいつもレポート提出の際におっしゃっていたことでした。そういった配慮は、願書の提出や小論文を書くとき、教育実習での学級通信を書くなどの際に大変役立ちました。いつも気をつけていたことなので、自然にそういう工夫ができるようになっていました。とても大切なことを教えていただいたと思っています。

 

教員採用試験に向けて

教員採用試験に向けて特に力を入れて勉強をし出したのは、3年生の夏からでした。東京アカデミーの学内講座を中心に、平日は6時間、休日は10時間と決めて勉強していました。昨年度合格された先輩方から「過去問を3回やれば解けるようになる」と伺っていたので、私は4回やろうと思ってがんばりました。また、自分の心の中で、同じく教員を目指す友人の中から各教科ごとにライバルを決めて、この人には負けない! という気持ちを採用試験まで持続させました。ライバルを作ることによって、諦めずに頑張れたと思います。

さらに、3年次には岡山県教育委員会が主催する「教師への道研修」に参加し、他大学で教員を目指す人とも関わる機会を持ち、積極的に交流を深めました。そうすることで、今まで自分が思ってもみなかった考えにも出会うことができ、一気に視野が広がりました。その研修で、高校の時の友人や先生との偶然の再会もありました。友人とはお互いに頑張ろうと意識を高めることも出来ましたし、先生からは暖かい励ましをいただきました。

 

教育実習の思い出

教育実習は、母校の中学校に行きました。担当は1年生で、学級は3クラスありましたが、その3クラス全部で20時間以上の授業を経験させていただきました。同じ内容の授業でもクラスによってまったく違う雰囲気になることに驚きました。生徒の気質も様々でした。積極的に授業に取り組んでいる生徒、授業になかなか集中出来ない生徒、じっくり考えるあまり答えが出せないでいる生徒など様々なタイプの子どもがいることがわかりました。また、生徒の考えをきいていくと、想定していた答え以外にもたくさんの思いや考えが出てきて、子どもの力はすごいなと感じました。授業が生き物であることを実感することができ、とても勉強になりました。

 

採用試験に合格して

 

採用試験に合格した今、私は人の気持ちを考えて行動する教員になりたいと思っています。生徒、同僚や先輩の先生方、保護者の方、地域の方が何を思い考えているのか、日頃のコミュニケーションを大事にし、密に連絡を取り続けることで、信頼してもらえる教員になっていけたらと思っています。