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表現文化学科学科行事

文学散歩を開催しました

2019-07-17

日程:2019年7月13日 ~ 2019年7月13日

 7月13日(土)、毎年恒例の学科行事である文学散歩を開催しました。これは日本文学の舞台となった場所や作家ゆかりの地を訪れることで、作家が生き、そして作品が生み出された土地の空気を、自身の身体で感じることを目的としたものです。今回は学生・教職員合わせて27人が参加し、広島県福山市の菅茶山記念館、廉塾跡・菅茶山旧宅、そして広島県立歴史博物館を訪問しました。

 

 菅茶山は江戸時代後期を代表する儒学者・漢詩人ですが、学生にはあまりなじみがなかったようです。そこで行きのバスの車内において、丸井貴史講師が菅茶山の生涯と文事についてミニ講義を行いました。茶山の代表作『黄葉夕陽村舎詩』所収の詩を読み、茶山の交友関係について学ぶことで、よい予習ができたようです。丸井講師が持参した『黄葉夕陽村舎詩』の版本の回覧も行われました。

 

 菅茶山記念館では、茶山自筆の書画をじっくり味わうことができました。特に軸装された作品の迫力には学生も圧倒されており、ホンモノに触れることの意味を実感したようです。くずし字や漢文を自力で読めるようになるには少し訓練が必要ですが、ひるまず挑戦してほしいと思います。その後に訪れた廉塾は茶山が子弟を教育した郷学で、国の特別史跡に指定されています。講堂や居宅が当時のまま残されており、門人が硯を洗ったといわれる水路も、当時と同じように塾の前を流れていました。ガイドの方からは、かつてここに植えられていたという槐(エンジュ)の木について詳しい説明がありました。

 午後は広島県立歴史博物館で、特別展「世界が絶賛した浮世絵師『北斎』―師と弟子たち―」を見学しました。展示を担当した学芸員の石橋健太郎さんから、北斎の画業についてご説明いただいたあと、各自で作品を鑑賞しました。学生たちは、代表作『富嶽三十六景』をはじめとする北斎の絵の魅力に引きこまれていたようです。

 

 その後、本学科が発行している雑誌『表現文化だより』の編集員により、石橋さんへの取材が行われました。北斎の生涯や作品に関することから学芸員の仕事に関することまで質問は多岐にわたり、学生が今回の展示にいかに興味を抱いたかが窺われました。石橋さんからの回答に深く頷く姿もしばしば見られ、学生たちにはたいへんよい学びの機会となったようです。お忙しいなかご協力いただいた石橋さんに、心よりお礼申し上げます。

 

 なお、この行事に関する記事は、次号の『表現文化だより』に掲載されます。