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お知らせ就実公開講座

就実公開講座前期第4回 令和元年6月22日(土)

2019-06-26

「『東京2020 パラリンピック大会を楽しもう』-障がい者スポーツの意義と変遷-」

 

 土田 耕司(短期大学 幼児教育学科 教授)

 

公開講座前期「豊かな人生に向かう楽しい学び」の第4回目は,障害者スポーツについての解説と,来年に迫った東京2020パラリンピックのポイント,見所について紹介であった.

 

戦後の「復興」を世界へ示した東京五輪は,欧州以外で初はじめてパラリンピックが開催された大会である.それから,半世紀,パラリンピックは,オリンピックと比べるとまだまだ注目度は低く,知られていないことも多い.来年の東京2020と共にパラリンピックを楽しんでもらうため,障害者スポーツの歴史やパラリンピックについて解説がなされた.

 

障害者スポーツは,現行のスポーツを工夫しているだけであり障害者に限った特別なスポーツではないことが強調された.特にパラリンピックの注目すべき点は,公平を重視していること.障害者スポーツでは,個々の多様性を認め工夫をすれば誰もが同じスタートラインに立てる事の気づきを与えるために,障害の程度によって細かくクラス分け,ルールの工夫が行われ障害によって公平性が損なわれないようにされていることが解説された.参加者の皆さんは,なるほどとうなずきながら聞き入っていた.その後,パラリンピックの楽しみ方や見所について,実際の競技の映像を見ながら詳しく解説が行われた.車椅子バスケットや陸上競技(義足),ゴールボールなど,白熱した映像に驚き,障害者スポーツに関心が高まった様子であった.来年に迫った東京2020に向けて,楽しい学びとなったのではないでしょうか.