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お知らせ就実公開講座

就実公開講座後期第6回 平成30年11月24日(土)

2018-12-06

「パフォーマンス向上をめざす英語教育の取り組み

 

 小山 敬一(人文科学部 実践英語学科 教授)

 

 

 

 「英語教育の歴史とこれから」について、小山教授より講話がなされた。
小山教授は、元公立高等学校教諭でいらっしゃるとともに、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科の第一期生である。城東高校の勤務が長く、後に岡山大安寺中等教育学校において英語教育をけん引してこられた先生である。

平成に入ってからの英語教育は「Japan as No.1」に象徴されるように、国際化(internationalization)が急速に進んだ。これを受けてALT(Assistant Language Teacher)が積極的に導入され、学習者中心(student-centered)の学びへ転換した。国もSELHi (Super English high school)、SSH (Super Science High school)、SGH (Super Global High school)などの事業を積極的に展開してきた。
さらに、今回の新学習指導要領改訂(高校)では、新科目「論理・表現」が登場し、即興性、一貫性、流暢性、正確性などがKey wordsと考えられる。Speaking力の育成を例に考えてみよう。その構成要素は、文法・語法や、発音・リズムイントネーション、コミュニケーション技能・方略、リスニング力など多くの下位技能が考えられる。こうした下位技能は,Speakingを学習時に育成するのはもちろん、Reading、Listening、Writingを学習する際にも鍛えることが大切となる。
また、教室での学習者の言語運用力増強のためには、①従来からの学習者とALTとの活動の場をより増やすこと、②学ぶ共同体、つまり受容的雰囲気のある集団をつくること、③言語知識と言語使用との往還を繰り返し育成していくこと、などが考えられる。