ニュース

経営学科教育

2018年度PBLプロジェクトのご報告

2018-10-31

経営学部では専門課程において、PBL(Project Based Learning)教育を実施しています。

毎年異なったテーマで実施していますが、2018年度の実施が終わりましたので、内容をご報告いたします。

◇◆◇

プロジェクトベース学習で小さな起業を

H30年度の経営学科では、特定非営利活動法人UNOICHI実行委員会(UNOICHIと記す)と連携して「就実大・UNOICHI起業プロジェクト」を実施した。「小さな起業をやってみよう」というコンセプトのもと、実際にマーケティング、商品企画から、試作、販売、決算報告と一連の流れを体験するプログラムとした。

最初はプリマーケティングである。ここでは就実の先輩である書家の國代峰泉(厚子)さんに、UNOICHIの主旨にもあう「海」を2点画いて頂き、力強さを強調するデザインをTシャツにプリントする方式で、実施した。

創作「海」(書家國代 峰泉氏による)とTシャツ

当日は雨模様だったこともあり、TシャツはUNOICHIに協力を得て、インフォーメーションセンター内部で展示販売を行った。同時に直島を訪問する観光客を対象にアンケートを実施し、どの様な商品が魅力かを問うこととした。丁度100件の回答を頂き、後日分析を行った。

Tシャツ販売風景(5月3日、曇り後雨)

本番の販売活動は、6月16日と6月23日に行った。

販売活動は3つのグループで構成し、3つの商品の体験と販売を行った。なお、各グループはそれまでに、商品構想、広報、手配・調達、試作、信頼性確認、当日の準備を行っている。広報は下記リンクを参照されたい。

就実うみの学校

 

6月16日(土)には、第1として神代和紙保存会より素材を得て和紙コースター体験を販売した。県北と県南の連合である。体験は結構な人気となり、6月17日の山陽新聞にも記事として取り上げられた。

第2の販売活動はトートバッグである。トートバッグは、前述の「海」デザインと、一方では無地の状態にクレヨンで自由に絵を画いてもらう体験型と2種類とした。

トートバッグの販売(6月23日雨のち曇り)

さらに第3ではハーバリュームである。これを作り付けの物品販売と実際に作って頂くこととした。広報用写真は「インスタ映え」するよう照明、色合いを考慮した。

トートバッグとハーバリュームは、6月23日(土)が雨のためにUNOICHIインフォメーションセンター内部での体験と物品販売となった。物品も好評であったが、とくに体験販売は親子連れが多く、にぎやかな情景は今思い出しても楽しい。

これらは、5月3日のアンケートを分析し、販売対象を明確にすることで特に「インスタ映え」する商品のアイデア出し、構想、試作、信頼性試験などを行い販売にこぎ着けた。

学習プロセスの最後にはグループ毎に、3つのプレゼンテーションを行い、さらに起業プロセスを考慮した実施報告書を執筆して終えた。学生の声を代表すると、「しんどかったが今までの座学とは違う難しさと楽しさを学んだ」。「起業体験は今までにない可能性を感じる」などである。

 

末尾ではあるが、UNOICHI実行委員会理事長の小倉理史さん及び委員会の方々、先輩で書家の國代峰泉(厚子)さん、神代和紙保存会、(株)トンボ、の方々、岡山県玉野市築港地域の方々ほか多くの方々の協力に感謝致します。