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お知らせ就実公開講座

就実公開講座後期第4回 平成30年10月6日(土)

2018-10-12

「絵本翻訳の世界

 

 武部 好子(人文科学部 実践英語学科 准教授)

 

 

 

 最初に、本日のテーマ「子供だけでなく、大人も楽しめる絵本の世界について、演劇と翻訳の観点から魅力を探ります。紙絵本と電子絵本との比較や英語と日本語による読み聞かせを通して、言語と非言語の関係も一緒に考えましょう」に沿って「視聴覚翻訳とは」および「演劇と絵本翻訳の相関関係について」英文を訳しながら説明された。次に「電子絵本翻訳のポイント」では『ええぞ、カルロス』(大阪市教育委員会編集)の英語翻訳版を映像で示し、「絵」「文字」「声」の三要素が三位一体となって初めて電子絵本作品の意味がメッセージとして視聴者に伝わるとのお話をされた。そして「絵本翻訳のポイント」を具体的に解説された後、英語絵本(David Saltzman作The Jester Has Lost His Jingle (2012))の絵本をOHCで写しながら英語で読み聞かせをされた。その後「読み聞かせのポイント」についてクイズ形式で考えた後、受講生たちは3人組のグループ(英語のオリジナルを読む人、日本語の翻訳を読む人、非言語で表現する人)になり、グループ毎に絵本の1ページを翻訳し、練習を行った。最後に、代表して4グループがジェスチャーを交えながら発表を行った。各グループとも演技力や協調性に富み、会場はとても和やかな雰囲気であった。