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総合歴史学科オープンキャンパス

2018年度 オープンキャンパス(第4回・第5回)が開催されました。

2018-08-29

日程:2018年8月25日 ~ 2018年8月26日

 

総合歴史学科

オープン・キャンパス

第4回・第5回

 8月25日(土)・26日(日)の2日間連続で、総合歴史学科のオープンキャンパスが開催されました(R204教室。10:00~14:00)。2日間を通し、登録数だけで120名以上の方に訪れて頂きました。
第4回(8/25)の様子
 25日(土)の学科紹介は、1年生の香川伊紅実さん川井綾乃さん冨村咲奈さんの担当でした。まだ入学後4ヶ月ながら、非常に良く練られた内容で、また自分たちの毎日の生活の様子(時間割、空き時間の過ごし方など)を盛り込むなど、実感をもって聞いて頂ける内容でした。
 ミニ講義は、櫻田美津夫教授による「ルネサンスは近代の始まりか中世の終わりか?」でした。従来、近代の始まりに位置づけられていたルネサンス(文芸復興運動)ですが、近年の研究に基づき、「新プラトン主義とキリスト教が融合したものとしてのルネサンス」「どちらかというと、中世キリスト教の性格を強く残すルネサンス」という像が提示されました。
 多くの絵画資料を用いて、「神に視点の中心を置くか、人間に視点の中心を置くか」という点から、中世の絵画とルネサンス以降の絵画を比較するなど、視覚的にも非常に印象的で分かりやすい内容でした。

第5回(8/26)の様子 

 26日(日)の学科紹介は、3年生の中山芽郁さん中山唯さんの担当でした。すでに2回目の発表とあって、非常に手慣れた内容で、自分がふだんどういう授業を受けているかなど、高校生に分かりやすく伝えてもらえました。

 ミニ講義(ワークショップ)は、苅米一志教授による「古地図を『読んで』みる」でした。

 地図の起源や歴史地理学について紹介があった後、2枚の荘園絵図(鎌倉時代のもの。備中国足守荘絵図と備前国荒野荘絵図)が提示され、「これは現在のどこにあたるか?」「そう判断できる根拠は何か?」「絵図と現在の地図に描かれたもののうち、同じ事物は何か?」「他の材料と合わせた場合に、この絵図から何が言えるか?」などの問いが発せられました。これについて少し考えてもらった上で、現代の地図、航空写真、細かい地名(小字名)を書き込んだ地図と比較しながら、「古地図から何が言えるか」が解説されていきました。

 2日間とも、終了後には会場後方の展示の見学や学科相談などで、多くの高校生が長時間、足を止めてくださいました。
 ありがたいことに、ここ数年連続で総合歴史学科のオープンキャンパスへの訪問者は、増加傾向にあります。大学生活を実感してもらえるよう、また少しでも楽しく過ごしてもらえるよう、オープンキャンパスの企画を練っていきます。
 
文責:学科長 苅米

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