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薬学科地域支援・社会貢献

岡山県立岡山操山中学校 職場体験

2011-05-31

2011年5月31日から6月2日の3日間、岡山県立岡山操山中学校の2年生5名が、就実大学薬学部で職場体験を行いました。

一日目:最初に、五味田学部長からの薬学部の教育・研究、薬剤師の仕事についてのお話があり3日間の体験が始まりました。その後大学内を見学し、薬草園の見学では漢方薬の試飲もしました。午後からは大塚講師指導のもと、「光る大腸菌を作ろう!」というテーマで、大腸菌にオワンクラゲ由来の光るタンパク質を作らせる遺伝子組換え実験を行いました。大腸菌のにおいに眉をひそめながらの実験でした。

二日目:午前中は大学の講義を聴講した後、頬の粘膜細胞からDNAを取り出す実験を行いました。試験管の中で起こっている反応を考えながら慎重に実験を行いました。午後からは、洲崎教授指導のもと「臓器を顕微鏡で見てみよう!」というテーマで、臓器切片を染色し、顕微鏡で観察しました。顕微鏡で見た切片の組織を当てるというクイズ形式になっており、楽しみながら一生懸命観察しました。実験の最後には観察した切片の写真をラミネート加工してもらい、記念に持って帰りました。

三日目:病院薬剤実習センターの先生方の指導のもと、薬剤師体験を行いました。午前中は、柴田教授の指導のもと、パソコンで患者さんへの服薬説明の練習を行った後、実際にシップ薬を用いて服薬説明のロールプレイを行いました。また、その後は、島田講師の指導のもと、注射薬を用いた無菌操作を体験しました。初めてとは思えないほど上手にできました。午後からは、被災地で行った薬剤師活動について、江川准教授のお話を聴講した後、谷口講師の指導のもと、模擬処方せんを使って実際に粉薬(散剤)を調剤しました。

就実大学での職場体験を終えて、「やりたいと思っていたことが体験できた。」、「普段できない実験ができた。」、「薬の大切さがわかった。」、「東日本大震災の被災地に行かれた先生のお話を聞いたのはとても良い体験だった。」、「薬剤師の仕事に更に興味がわいた。」など感想を述べてくれました。また、学食で薬学部生と食事をしながら話をしたことも、楽しい思い出となったようでした。この職場体験が、生徒さん達が将来を考えるときのヒントの一つになり、薬剤師や研究者を目指すきっかけになると良いですね。

職場体験受入れ(受入れ責任者 生体制御科学 坪井誠二教授)

 

 

光る大腸菌を観察。 試験管を見る目が真剣です。
どの臓器の切片か当てるのは難しい! 慎重に薬剤を溶かしていきます。
調剤に挑戦。正確にできたかな? 実習センターの先生方と記念撮影。