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表現文化学科学科行事

表現文化のつどい「ムーブメントか感じることから・・・。~ドイツ・フランスのコンテンポラリーダンスに触れる~」

2014-05-20

2014年5月17日(土)午前10時より3時間、体育館多目的ホールにて、表現文化学科主催「就実表現文化のつどい2014」を開催した。9回目にあたる今年度は、舞踊史上世界的にも重要な舞踊家であるピナ・バウシュ率いるブッパタール舞踊団(独)にて、初の日本人ダンサーとして約20年活動された市田京美氏と、トーマス・デューシャトレ氏を講師として我が大学に招き、ピナも重視したクルト・ヨーステクニックと創作法を学んだ。前半は「歩く」をベースにしたワーク、後半は映画「pina」(WIN WENDERSヴィム・ヴェンダース監督)や、仏独合同制作のテレビ番組(仏版NHK教育テレビ)で放映されたという「春の祭典」稽古中の秘蔵映像を鑑賞し、制作現場におけるピナの様子やダンサーたちの状況・心情などについてのトークで盛り上がった。

 

 

ブッパタール舞踊団では約20か国のダンサーが活躍しており、そのほとんどがクラシックバレエの研鑚を積んで入団している。「ピナの要求は並大抵のものではなく、また長時間のトレーニングで技術を磨くだけではなく、ピナの世界観と対峙して最大限に自分の内面をアピールできなければ舞踊団で踊り続けることはできない」といわれている。その一線で活躍してきた講師たちの動きと言葉に触れる体験そのものが参加者たちにとっては貴重な出会いであったと思われる。

参加者らは

「体の内側から動かす。すべての動きは連動しているという意味が理解できたように思います。貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。」

「写真や映像を見ただけでも、その世界に惹きこまれるのに、生で舞台を見たら、瞬きをするのも忘れそうです。」「ダンス(DVD)を見て鳥肌が立ったのは初めてでした。」「DVDでピナが指導している貴重な姿をみることができて感動した。表現というのはあそこまで深くなるものなのかと思った。肉体さえあれば、衣装なんてなくたって力強い表現ができるのだとよく分かった。」

「世界に立つ人のすごさを味わいたくて参加しました。『自分はこれに魅了されている。これがすべて』といわんばかりのオーラとまるで出会いを分け与えるかのようなご指導…自分のことばかりでなく、相手や空間、すべてのものに目を配らせ、心を配らせている姿に『一流』を感じました。」など、感激の声が多数寄せられました。

 

文責:岡本悦子