学生の活躍

日本レセプト学会国際学術大会にて、本経営学部生が最優秀賞を受賞しました

2022-04-13

経営学部現3年生の中原悠月さんが、2月26日に開催された第3回日本レセプト学会国際学術大会にて、「生口島を通して考えるこれからの離島医療(Future remote island medical care through Ikuchi Island)」の演題で学生発表し、みごと最優秀賞を受賞されました。中原さんに発表までの経緯、発表内容、今後の抱負について紹介していただきました。

発表までの経緯

発表のきっかけは、履修している医療秘書課程の講義で、少子高齢化社会でチーム医療という新たな形と過疎地域での医師不足の改善の必要性について学んだことです。この講義を私は、実際に過疎地域であり高齢者の多い場所で暮らした経験を振り返りながら受講しました。その際、特に介護施設と病院の連携など、チーム医療は昔に比べてかなり進んでる一方で、医師不足はまだまだ改善できる点があると思いました。例えば医師不足の改善により医療従事者の負担削減や患者へのサービスが向上します。しかしこれだけでは、日々の生活で感じている問題は解決しないのではないかと感じました。特に、70歳の人が最年少というような地域で1人暮らしを余儀なくされる高齢者の方が沢山います。そこで私はこのような方が、チーム医療などのサービスから漏れることなく、安心安全な生活を送ることが出来るような仕組みを考えたいと思いました。

発表内容

生口島について、まず島内の病院数や施設数を述べ、島の病院や高齢者へのインタビューをもとにインフラなども含めた本土との医療格差と情報格差についてまとめました。その上で、都市部、過疎部、離島の3つの高齢化による問題点の違いについて述べ、国土交通省などが提案している解決策や似たような問題のある地域で行われている解決策を紹介しました。それらを生口島に適用した場合に発生する課題と問題を述べました。最後に中国武漢で行われている医療のDXICT化をもとに、これからの3G回線廃止で高齢者のスマホ所持率が上がった場合の新しい医療のサービスを考え、提案しました。

受賞の感想、今後の抱負

今回の発表を通して日々の大学生活での学びを活かすことができたと実感しています。経営学部では英文ビジネスプレゼンテーションという講義があり、今回発表とパワーポイント作成を英語で行う上、伝わりやすく興味を持ってもらえるようなプレゼンの始め方、終わり方、図表の示し方などの学びがとても役に立ちました。また、1回生で1年間を通して参加した文化カフェというプログラムでは、台湾や韓国、中国の学生と英語でコミュニケーションを行う習慣がつき、その経験から得た自信が今回の国際学術大会への参加を後押ししてくれました。発表を通して気づいた課題について引き続き考察すると共に、今後も分野を問わず様々なことに挑戦し続けたいと思います。