8月24日（土）・25日（日）の両日、オープンキャンパスが開催されました。今年最後のオープンキャンパスとなった2日間、今回も多くの高校生・保護者の方にご来場いただきました。

　高校生の皆さんが最も気になっているのは、「表現文化学科ではどのようなことが学べるのか」「表現文化学科で学ぶことは将来どのように生かされるのか」ということだろうと思います。そうした疑問に答えるべく、学科ガイダンスでは学科の教育目標・カリキュラム・ゼミナール等の説明に加え、在学生や卒業生の具体的な活躍についても紹介しました。さらにその後、在学生3名が、それぞれの立場から学科での学びの様子を紹介してくれました。学生自身の実感を伴った説明は、高校生の皆さんの参考になったことと思います。

　24日のミニ講義は、中﨑崇先生の「知っているけどわかっていない日本語の世界」。日本語学習者における日本語の誤用や、「いる」「ある」の使い分けなどを例に、日本語を話せることが必ずしも日本語が説明できることを意味しないことを確認していく講義でした。

　25日は表現創造コースの2人の教員によるワークショップが行われました。ひとつは岡本悦子先生による「動きでトーク！」。初めての場で、馴染みのない人たちと一緒に、初めてのワークにからだの動きを晒して挑戦してみるという内容がメインでした。からだごと他者に向き合う姿勢、場とリズムを共有するうちに自然に打ち解け合う心地よさ、「自由に歩く」課題に不自由さを感じた自分は一体何に囚われているのかについて考える体験をしていただきました。

　そしてもうひとつは松本潤一郎先生による「記憶術とミメーシスに学ぶ創作教室初級編」。ハリウッド映画界でストーリー制作の重要なお手本の一つになっている英雄神話の構造を使って、ストーリーのアイディアを考えるというワークショップを行いました。参加した高校生たちは、日常生活の中で気になることや自分が大切にしているものなどを基にして、それぞれのストーリーを考えていました。自分たちの身近な出来事が、神話と同じ構造の中にはめ込まれて物語になる面白さを体感できたのではないでしょうか。

これで今年のオープンキャンパスは終了です。高校生の皆さんの進路決定の参考になりましたでしょうか？ 次のオープンキャンパスは来年3月7日（土）に行われます。現1・2年生の皆さん、ぜひご参加ください！