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2017.06.07 

表現創造コース

その他

古今東西の言語表現・身体表現の優れた作品に触れ、人間の表現方法の広さ・深さを学びます。小説や詩、脚本、ダンスやパフォーマンスの創作を通して、表現行為の本質を探究し、表現能力を高めます。

 

岡本悦子ゼミ

岡本ゼミは、体育会系でも芸術家育成でもない、全国でも不思議な身体表現ゼミです。このゼミでは、誰もがもっているカラダを表現体として見つめ直し、表現体としての自分を育てていくことを目指しています。そのために、自分のカラダを知ること、受け入れること、楽しむことを学びます。また、動きの時間性、空間性、力性がもたらす変化をカラダの内側と外側(イメージ)の両面から学び、その学びを通して、自分や他者の理解、さらに自然や社会へと視点を広げて、生への理解を深めていきます。どんな状況で、どのように動くとき、あるいは、どのような展開ならば心地よく、あるいは心地よくないのか。ではどうしたらよいか、他者はどうか、などについて眼を開き、動きの声に耳を澄ませながら探っていきます。

卒業制作発表会では、それまで殆ど舞台に無縁だった学生たちが自作自演で舞台を踏みますが、目指すところは、舞台上の出来よりむしろ、舞台を降りても一生通用する力を身につけること。勿論、より熟した表現を目指しますが、たとえ未熟であったとしても、自分や他者と真剣に向かい合い、模索し続けた作品には力が宿りますから、挑戦のしがいがあるというもの。発表会後には、作品の創作過程を言語化して創作ノートを作成します。この自作自演の作品発表と創作ノートの作成が、このゼミの卒業研究となります。

身体表現の創作活動は、「そう思い通りには動かない」カラダという現実に向かい合うことです。それは、「目に見えないイメージと、目に見える動きとを擦り合わせる」という抽象的な模索に耐える、あるいは、楽しむ経験であり、「表現したいこと」と「出来ること」と「出来ないこと」を見極めながら、試行錯誤を重ねていく経験です。また、グループ活動では感性や主張の異なる他者とも対話しながら、よりよい表現を目指して共創します。身体表現ではこういった経験を、まさに全身を投じて行います。

私たちが生きる現実は、常に先が見通せるとは限らず、すぐに答えが出ることばかりでもありません。さらに現代では、様々な変化への対応力もより求められています。不安に耐えて、自分や社会の本質を見つめ続ける力や、めげずに(いや、たとえめげたとしても、再び)柔らかく、前向きに生きる逞しさを養うことが、ますます重要になっているのではないでしょうか。

そこで注目したいのがカラダです。カラダには実に正直なアンテナが張り巡らされており、無意識のうちに微妙な違和感や息詰まり感を感知してくれます。全身や心身のバランスを取り戻そうと信号を出しています。その信号を感じましょう。カラダやココロ、そしてアタマを弾ませて自分を解放し、挑戦し、自他の掛け合いや融合を試みながら、自分を育ててみませんか。

小林敦子ゼミ

小林ゼミは、実作を通して、言葉の表現とは何かを考えます。「私」を書くとはどういうことでしょうか? 「私」から見た世界と、「あなた」から見た世界はどのような言葉の差がでるでしょうか? 目の前に置かれた林檎を、絵画のように、言葉によって描写することができるでしょうか? 学校を見渡す屋上に立った時、感じられる光景は、言葉でどう掴むことが可能でしょうか? このゼミでは、小説や詩といった作品の制作に入るにあたって、しっかりと自分の経験と感覚を注視し、自分なりの言葉を芽生えさせていきます。

その上で、古今の様々な文学理論を学び、自分の立てた主題に沿って文学の古典を調査し、思考を深めてもらいます。「恋愛」が主題なら、過去の優れた書き手はどのように「恋愛」と向き合っているでしょうか? 自分の感覚に徹底して素直になるとともに、自分の選んだ主題の豊かな知識を得て、充実した卒業制作を目指します。

松本潤一郎ゼミ

【松本ゼミ募集要項】

 ☆松本ゼミでは、卒業研究を通して、次の4つの目標への到達を目指します。

・社交性(他者への関心・配慮)を備えた人間になる

・他者の前で自分の考えを表明し、他者の意見を聞いて建設的な対話を進められる人間となる

・自分に必要なものを積極的・主体的に取得することのできる人間になる

・自分の人生の目的を、社会的・現実的な諸々の制約の中で、他者との協調を推し量りつつ、実現する人間になる

 

☆松本ゼミナールの指導内容概要

 ◯2つに大別されますが、到達目標は同じです → 〈社会の中で自分の目的を実現する力を備えた人間の養成〉

 1.小説創作指導

創作過程を分解すると次のようになります(順不同)

構想/構想を固める/舞台・登場人物設定/場面(プロット)+ストーリー構成/取材+知識習得

 2.評論執筆指導

☆研究過程分解(順不同)

主題構想/主題決定/一次資料分析/基礎文献読解/先行研究・二次・周辺資料渉猟/論文構成検討

 ・どの段階でもゼミ生は他のゼミ生全員に対する経過・成果報告を義務とします

・ゼミ生は他のゼミ生の報告に対して建設的意見を述べることを義務とします 

☆付録:小説家検定(私のゼミで小説創作を希望する人は、ゼミ選択時の参考にしてください。)

  〖判定方法: Yes= 1, No= 0  計7点以上→小説執筆に向いている〗

  1. 性別・年齢などに関わりなく、街で見かけた人の服装が気になるときがある【 yes / no 】

 2. 誰か(何か)にあだなをつけるのがうまい【 yes / no 】

 3. 自分が好きなアーティスト(歌手・タレント・俳優・スポーツ選手など)のプロフィールを全て覚えている【 yes / no 】

 4. 誰かに好意をもつ場合、見た目よりも話し方・声・身ぶり・しぐさ・反応などの方を重視する【 yes / no 】

 5. ドラマ(TV・舞台・映画など)を見ると別のストーリーをつい考えてしまう【 yes / no 】

 6. 自分の好きな音楽について友人に説明して、「よくわかる」と言われた経験がある【 yes / no 】

 7. 買い物に行って、目的の品があったにもかかわらず、他の品を買ったことがある【 yes / no 】

 8. 自分にとっての思い出の場所を何度も訪れている【 yes / no 】

 9. 自分の身近で起きた複雑な出来事を、友人に、一度も質問されずに説明したことがある【 yes / no 】

 10. 自分が何かのために行っている努力を、他人に見せたいと思ったことはあまりない【 yes / no 】

 11. ライヴァルがいる【 yes / no 】

 12. 自分にあまり関係のない他人の話をずっと聴き続けることができる【 yes / no 】

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